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平成29年第3回定例会(第6号 9月21日)

  • "江内谷満義"(/)
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  1. 都城市議会 2017-09-21
    平成29年第3回定例会(第6号 9月21日)


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    平成29年第3回定例会(第6号 9月21日)   平成二十九年第三回都城市議会定例会議事日程(第六号)                   九月二十一日(木曜日)  午前十時開議 第 一 一般質問  ※ 議案の審議(質疑・付託) 第 二 議案第五九号 都城市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定につい            て 第 三 議案第六〇号 都城市使用料条例の一部を改正する条例の制定について 第 四 議案第六一号 都城市消防本部及び消防署設置条例の一部を改正する条例の制定            について 第 五 議案第六二号 都城市点字図書館条例の一部を改正する条例の制定について 第 六 議案第六三号 都城市高崎たちばな学び館条例及び都城市公民館条例の一部を改            正する条例の制定について 第 七 議案第六四号 都城市山村定住みやざきの家条例の一部を改正する条例の制定に            ついて 第 八 議案第六五号 平成二十九年度都城市一般会計補正予算(第二号) 第 九 議案第六六号 平成二十九年度都城市国民健康保険特別会計補正予算(第二号)
    第一〇 議案第六七号 平成二十九年度都城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第二号            ) 第一一 議案第六八号 平成二十九年度都城市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(            第一号) 第一二 議案第六九号 平成二十九年度都城市工業用地造成事業特別会計補正予算(第一            号) 第一三 議案第七〇号 平成二十九年度都城市介護保険特別会計補正予算(第一号) 第一四 議案第七一号 平成二十九年度都城市電気事業特別会計補正予算(第一号) 第一五 議案第七二号 平成二十九年度都城市水道事業会計補正予算(第一号) 第一六 議案第七三号 平成二十九年度都城市公共下水道事業会計補正予算(第二号) 第一七 議案第八八号 工事請負契約の締結について(祝吉地区公民館建設(建築主体)            工事) 第一八 議案第八九号 製造請負契約の締結について(庁舎等省エネルギー推進事業委託            ) 第一九 議案第九〇号 議決事項の変更について(社会資本整備総合交付金事業 早水公            園整備サブアリーナ・武道場建設(電気)工事) 第二〇 議案第九一号 財産の取得について(高規格救急自動車) 第二一 議案第九二号 財産の取得について(都城市子育て世代活動支援センター備品) 第二二 議案第九三号 第二次都城市総合計画(基本構想)の策定について 第二三 議案第九四号 市道の認定及び廃止について 第二四 議案第九五号 平成二十八年度都城市水道事業会計処分利益剰余金の処分につ            いて  ※ 諮問の審議(質疑) 第二五 諮問第 三号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 第二六 諮問第 四号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 第二七 諮問第 五号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 第二八 諮問第 六号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 第二九 諮問第 七号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 第三〇 諮問第 八号 人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについ            て 本日の会議に付した事件 日程第一 一般質問 から、 日程第三〇 諮問第八号 まで 出  席  議  員 長 友 潤 治 君   三 角 光 洋 君 川 内 賢 幸 君   迫 間 輝 昭 君 佐 藤 紀 子 君   小 玉 忠 宏 君 音 堅 良 一 君   荒 神   稔 君 福 島 勝 郎 君   永 田 浩 一 君 広 瀬 功 三 君   永 山   透 君 森   り え 君   蔵 屋   保 君 畑 中 ゆう子 君   下 山 隆 史 君 上 坂 月 夫 君   榎 木 智 幸 君 相 葉 一 夫 君   黒 木 優 一 君 中 田   悟 君   西 川 洋 史 君 竹之下 一 美 君   楡 田   勉 君 大 浦 さとる 君   徳 留 八 郎 君 江内谷 満 義 君   杉 村 義 秀 君 筒 井 紀 夫 君   永 田 照 明 君 神 脇 清 照 君   児 玉 優 一 君 欠  席  議  員    な し 説明のための出席者 市長          池 田 宜 永 君 副市長(総括担当)   児 玉 宏 紀 君 副市長(事業担当)   岩 﨑   透 君 総合政策部長      吉 永 利 広 君 総務部長        中 山   誠 君 市民生活部長      権 堀 修 一 君 環境森林部長      上 畠   茂 君 福祉部長        杉 元 智 子 君 福祉部総括参事     小牟田 裕 行 君 健康部長        新 甫 節 子 君 農政部長        石 井 吉 博 君 六次産業化推進事務局長 井 福 重 文 君 商工観光部長      中 島 幸 二 君 土木部長        巻 木 健 三 君 会計管理者       上 丸 正 光 君 上下水道局長      重 信 宣 博 君 消防局長        岸 良 克 哉 君 山之口総合支所長    久 保 靖 子 君 高城総合支所長     桜 木 正 史 君 山田総合支所長     戸 越 勝 弘 君 高崎総合支所長     中 津   毅 君 総務課長        栗 山 一 孝 君 教育委員会委員長    小 西 宏 子 君 教育長         黒 木 哲 德 君 教育委員会総括参事   江 藤 博 之 君 事務局職員出席者 局長          中 島 恵利子 君 次長補佐兼総務担当主幹 鶴   知 子 君 議事担当主幹      本 村 ま り 君 調査法制担当主幹    堀 首 嗣 芳 君 調査法制担当副主幹   松 永 智 美 君 議事担当副主幹     田 村 正 志 君 調査法制担当副主幹   宮 元 三智代 君 調査法制担当主査    水 渕 一 樹 君
    =開議 十時〇〇分= ○議 長(荒神 稔君) おはようございます。  ただいまの出席議員は、定足数に達しております。  これより直ちに、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第六号によって進めることにいたします。 ◎日程第一 一般質問 ○議 長(荒神 稔君) 日程第一 「一般質問」を昨日に引き続き行います。  まず、神脇清照議員の発言を許します。 ○(神脇清照君) (登壇)おはようございます。都城志民の会の神脇でございます。  今回の質問は、スポーツ施設整備関連郡元東南地区、そして、神之山地区の道路・空き家等の対策についての二項目についてお伺いしてまいります。  まず初めに、スポーツ施設整備という点でお尋ねします。  今月十三日、九月定例県議会において、代表質問の中で、河野知事は、二〇二六年開催予定の本県二巡目国体に向けて、メインスタジアムになる陸上競技場を本市山之口運動公園に整備すると、正式に表明されております。都城市から施設を核としたスポーツ誘致などの提案を受け、知事は国体をきっかけに将来の礎となる施設にするとの考えを示しております。  本市のスポーツ施設としては、昭和三十七年に新設された都城運動公園の野球場、また、昭和五十六年新設の早水体育文化センターをはるかにしのぎ、三十数年振りに訪れたビッグなスポーツ施設になるものと思われます。この整備事業を契機に、これからのスポーツ整備ビジョン構想によい効果が生まれ、また、山之口町をはじめ、総合支所管内スポーツ施設整備等にも刺激を与え、地域振興にもつながるよう願うところでございます。総合支所管内では、各体育館の大規模改修が完了し、利用者も増加傾向にあり、スポーツ振興にもよい効果が出ているように思います。  今、屋内スポーツ拠点施設として、早水公園内での整備が進捗しております。まず、その状況についてお聞きしますが、弓道場は四月より供用開始され、その後のイベント開催内容、普段の利用状況、また、今後のイベント予定等をお尋ねします。  以降の質問は、自席にて行います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) (登壇)それでは、神脇清照議員の御質問にお答えいたします。  早水公園体育文化センター弓道場で開催されました主な大会といたしましては、六月に第六十八回都城地区中学校総合体育大会がございます。また、遠的弓道場が併設されたことにより、八月末には、弓道連盟都城支部主催による遠的弓道大会が開催されております。  普段の利用につきましては、一般の方々の利用が増加するとともに、中学校や高校の部活動等での団体利用も活発に行われるようになっております。  今後は、十一月に西日本弓道大会が開催される予定であり、さらに多くの方々に御利用いただくことになると考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 四月からの供用開始後は、都城地区の中体連大会、遠的の大会、そして、普段は中学生、高校生、一般と、部活動や練習会場として活発に利用されているということで、利用者も昨年より倍増していると聞いております。今後は、西日本規模の大会も予定され、また、毎年三月は全国規模の大きな弓道大会もありまして、本市は弓の生産地で、各弓道大会で利用度も高くなり、本市の弓道競技のレベルアップにもつながるのではないかと期待するところでございます。  ちょっと気になったのですが、この弓道場は、昨年の九月に完了して、供用開始が半年後、六カ月かかって供用開始になったのですが、何でだろうと聞いたところ、外構工事や準備期間、備品の設備や管理の熟知等と説明を受けております。利用者の立場からしては、もっとよりスピード感をもっての対応が必要ではないかと思っております。  公園内では、弓道場も含め体育文化センターの利用者で、普段でも賑やかになっておりますが、今、サブアリーナと武道場の整備も着々と進捗しており、その整備状況と完了予定、気になる供用開始は何年何月ごろを予定しているか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  早水公園のサブアリーナ、武道場につきましては、本年一月から建設工事に着手しており、平成三十年六月末に工事完了の予定です。供用開始につきましては、現在、検討を進めているところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 完了が来年六月で、供用開始は検討中とのことですが、弓道場が完了して半年後の供用開始ですので、今回は早い対応が望まれると思います。  早水公園内で利用者が多いのは、あやめまつりが行われるイベント会場広場周辺で、工事現場からは少し離れておりまして、安全性には問題はないようです。朝夕の散歩やジョギング、また、各種の植物や季節の花が見られ、週末は多くの人が訪れているようです。長年、早水公園をこよなく利用する人も結構おられると思います。サブアリーナ、武道場が整備され、駐車場や園内の道路、そして、外構工事の完了を心待ちにしている市民がおられることも考慮して、整備に取り組んでいただければと思います。  そこでお聞きしますが、それぞれの施設が完了して、来年の今ごろには供用開始になるだろうと思います。その施設でどのようなイベント開催を目指しているのか、また、日常の利用について、お考えをお尋ねします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  早水公園のサブアリーナ、武道場の整備完了後は、市・県レベルの各種大会を開催していただくことになると考えております。また、平成三十一年度には、全国高等学校総合体育大会のバレーボール、及び、弓道競技の開催が予定されており、今後は全国規模の大会や合宿等での活用も期待されるところでございます。  なお、大会や各種行事だけでなく、市民の皆様の日常的な活動や競技団体の練習などにおいても、積極的にご活用いただきたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 再来年になりますが、平成三十一年度の全国高校総体は、宮崎県内でも九種目の競技が開催されると思います。本市においては、バレーボールと弓道競技が早水で開催される予定で、そうなると、相当数の来場者が予想され、これまで大きな大会では駐車場不足もあり、平成三十一年度から駐車場整備も開始される予定になっておりますが、早期の対応が望まれると思います。  また、供用開始からは、複数の競技会が同時に開催されれば、県内外から選手・役員・応援団等、これまでのビッグイベントにも増して、早水公園内が混雑するものと思われます。園内は、万葉植物園や先ほども触れましたが、四月末には池のほとりにあやめが咲き乱れ、季節の花々も多く見られます。さらに、隣接する早水神社の髪長姫伝説の地や、近所に島津発祥の地もあり、散策するには敷地が広大で、相当の時間を要します。鷹尾上長飯通線も平成三十年度には完了し、交通アクセスも整い、観光施設としても魅力を備えている公園だと思います。観光施設としての整備等も検討され、本格的な観光施設として協議していただければと思います。  それではお聞きします。今の早水公園施設整備の完了を見据え、その後のスポーツ施設整備の方針は、どのようにお考えでしょうか。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  早水公園の整備が完了した後の、平成三十年度以降の施設整備の考え方につきましては、現在、策定作業を行っている第二次スポーツ施設整備ビジョンでお示しすることができるものと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 山之口町の陸上競技場新設を見極め、各種課題等を整理して、整備の方向性を示していくことだと理解しております。今後、ぶれないビジョン案を期待しております。  早水公園内の屋内施設の整備が完了すれば、これからは屋外施設の整備に移行すると思います。その拠点施設である都城運動公園内の施設について伺いますが、現在の都城運動公園内の施設は、各種競技団体で利用され、週末は駐車に苦労するほど混み合っている状況にあると思います。また、それぞれの施設の老朽化が課題になっているようです。  そこで、各施設の開設年度と各競技会の最近開催されている主な大会についてお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  都城運動公園には、六つの体育施設がございます。まず、それぞれの開設年度でございますが、野球場が昭和三十七年度、陸上競技場と体育館が昭和三十八年度、庭球場が昭和三十九年度、武道館が昭和四十八年度、弓道場が昭和六十年度に開設しております。  また、各施設で開催された最近の主な大会としまして、野球場では、JA共済杯全国選抜リトルリーグ野球大会や宮日旗・中学公式野球西日本大会などが開催されております。  次に、陸上競技場では、都城市小学校陸上運動教室都城地区中学校総合体育大会陸上競技、及び、南九州高校サッカー大会などが開催されております。  次に、体育館では、都城地区中学校総合体育大会卓球競技や宮崎県高体連一年生大会バスケットボール競技などが開催されております。  次に、庭球場では、全国小学生ソフトテニス大会県予選会や鹿児島・都城市・宮崎市三市対抗シニアテニス親善大会などが開催されております。  次に、武道館では、都城地区中学校総合体育大会柔道競技都北地区柔道選手権大会などが開催されております。  最後に、弓道場では、大会などの利用はなく、高校生や一般の練習等で利用されている状況にございます。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 野球場は昭和三十七年ということで、一番古く、そして陸上競技場、体育館、庭球場とそれぞれ開設から五十年以上経過し、武道館が四十四年経過、弓道場が三十二年経過し、それぞれ改修を繰り返しながら、現在まで有効活用されているようです。  都城運動公園内の各施設は、これまで各種競技会が開催され、本市のスポーツ振興、また、経済活性化にも長年貢献された各競技団体の関係者の皆様には敬意を表するところです。これから新しい施設で、協議会やトレーニング等で活動できる競技団体もありますが、それまでは現状の施設で活用されます。今後の施設整備等についてお尋ねします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  野球場につきましては、平成三十一年度まで年次的に改修を予定しており、本年度は内外野ラバーフェンスの設置、及び、ファールゾーンと屋内にあるブルペンの整備を予定しております。また、市の体育館、武道館、弓道場の機能につきましては、現在、整備中の早水公園体育文化センターサブアリーナ、武道場、弓道場が担っていくことになりますので、老朽化が著しい現在の体育館、武道館、弓道場につきましては、早水公園体育施設の整備完了後は、解体することとしております。  なお、庭球場と陸上競技場の整備につきましては、現在のところ、決まっていないところです。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 野球場は、平成三十一年度まで年次的に改修、体育館、武道館、弓道場は、早水公園体育施設の整備完了後に解体、そして、庭球場と陸上競技場については未定ということですが、今後、庭球場を整備していくのかどうか。今、庭球場六面は全天候型オムニコートに整備されております。それをより整備して、大きな大会を誘致する方向で検討していくのか。また、陸上競技場をどのようにして整備するのかが課題になっているように思います。各競技団体の意向等も十分に聞きいれながら、検討していただければと思います。  次に、山之口町に建設予定の県立陸上競技場についてお尋ねします。  この件に関しては、これまで三人の同僚議員が質問されており、それぞれ詳細に聞かれておりますので、私は視点を少し変えてお尋ねしますが、重複する面もあるかと思いますので、御了承いただき質問いたします。  河野知事の政治判断により、二〇二六年開催予定の二巡目国体会場となる県営施設である陸上競技場、体育館、プールが都城市、延岡市、宮崎市の三市に分散整備されることが決まりましたが、この候補地を決定するにあたり、県はどのような視点で検討してきたか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  これまでの県議会での報告資料によりますと、国体や全国障害者スポーツ大会、さらに、その後の利用を考える上で、交通の利便性を考慮する必要がある、とされてきました。特に、小中学生の利用を考え、駅から徒歩圏内にあることが望ましい、と報告されています。また、交通インフラのストック効果を生かしながら、スポーツキャンプの通年化、多種目化、全県展開を図るとともに、大規模な大会やイベントの誘致・開催など、スポーツランドみやざきの新たな展開に資するよう検討されてきたようです。  さらに国体に続き、全国障害者スポーツ大会が開催されるため、開会式、閉会式会場として、特に安全性の確保を図る必要があることや、整備費や維持費のコストを可能な限り抑えることを念頭に検討が進められた、と伺っております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 県内分散化、県央集中化で庁内でも意見が分かれたそうで、一時は県の総合運動公園の整備方針にも触れ、既存施設も十分活用しながら、スポーツランドみやざきの全県的な展開を図り、既存と分散を合わせた四拠点セットの結論を導いたとあります。  そこでお聞きしますが、これまでは県央部に集中していた県内のキャンプの状況と、また、先の話になりますが、施設整備後での活用はどのように考えておられるか、お聞きします。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  これまでの県議会での報告資料によりますと、平成二十七年度の県内のスポーツキャンプの実績は、県央が延べ約十三万九千人に対し、県南が延べ約二万四千人、県北が延べ約二万人、都城市を含む県西は延べ約一万五千人となっています。昭和五十四年に開催された前回国体において整備された県総合運動公園は、スポーツキャンプや合宿の受け入れなど、今日のスポーツランドみやざきを支える基盤となってきたものの、その一方で、キャンプの時期や種目、地域などに偏りがあり、今後の新たなスポーツランドみやざきの展開を進める上での課題とされてきたところでございます。  本市といたしましても、本施設を活用して、大会やスポーツ合宿誘致による交流人口の増大や地域振興につなげてまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 昭和五十四年の一巡目国体をきっかけに、県の総合運動公園が屋台骨となり、構築されたのが今のスポーツランドであり、内情は県央部でのキャンプ実施が七割を占め、全県展開が懸案としてあったそうです。今後は、全県的なスポーツ振興につながるのでは、と期待をするところです。  次にお聞きしますが、施設の利用にあたって、陸上競技等の利用はもちろんですが、各種イベントマーチング大会のように、スポーツ以外の各種団体等の利用は想定されているのでしょうか。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  宮崎市木花にある県総合運動公園陸上競技場で開催されている大会を見ますと、県陸上競技選手権大会をはじめ、小学、中学、高校からマスターズまでの、各段階の県の陸上競技選手権大会などが開催されております。また、国体の九州ブロック大会九州サッカーリーグ、ジャパンラグビートップリーグなども開催され、冬はフィールドにて、プロサッカーチームのキャンプで利用されています。  整備後の運営につきましては、今後の県との協議を経て、方向性が固まるものと考えておりますが、市といたしましても、スポーツ競技での利用は当然のこと、各種イベントでも御利用いただくことが地域振興につながるものと期待しております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 今後は、いろいろな課題が出てくるものと思われます。本市としても、現状を踏まえた整備の方向性を示していただければと思います。スポーツ施設整備関連は以上で終わりますが、明日から霧島ファクトリーガーデンにおいて、ジャパンビーチバレーボールツアー第十八回ビーチバレー霧島酒造オープンが開催されます。また皆さんも応援に行って、大会を盛り上げていただければと思います。スポーツ議員連盟でも繰り出して応援にまいります。私も早速、券を買っております。  次に、郡元東南地区と神之山地区の道路・空き家等の対策についてお伺いいたします。  郡元東南地区は、問題のある箇所が多くあり、たびたび議会でも取り上げ、質問いたします。神之山地区に関しても公民館長、民生委員、そして住民の方々から道路事情等について相談があり、出向いてもろもろの案件について、担当課にも要望を出したりしているのですが、なかなか公民館長さん方の要望に対応できず、今回は神之山地区の案件も一緒に質問します。  現在、それぞれの地区で四メートル未満の道路の路線数と道路延長についてお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  現在、郡元東南地区と神之山地区の四メートル未満の道路につきましては、郡元東南地区は二十九路線の延長約六千六百メートル、神之山地区は四路線の延長約二千百メートルでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 郡元東南地区の四メートル未満の道路が二十九路線、延長約六千六百メートルと、路線数、道路延長ともにかなりあります。郡元東南地区は緊急整備事業として進捗中で、側溝の布設替えや舗装改修が済み、きれいになった箇所が多くありますが、先日、道路や空家状況を巡回した際に、四メートル未満の道路では、停車中の車があればバックして空き地でUターンする状況にあります。  神之山地区は、四路線と延長約二千百メートルとのことですが、路線数は自分で把握している数と相違があります。また、地図を持参で調査して相談したいと思います。また、幹線道路沿いで側溝のない箇所、よく車が通行するところでも、舗装されていない箇所もある状況です。神之山地区は高齢者が多い地域です。環境を整備すれば、若い人たちが居住し、まちづくりにもつながるはずです。目配り、気配り、すぐやるかはわかりませんが、早い対応が信頼度を増すと思います。  次に、四メートル未満道路は市内全域にあると思うのですが、郡元東南地区は市街地にあり、車の交通量もある地域で、改善しなければならない案件だと思いますが、その整備方針、また、対策についてお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。
    ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  郡元東南地区緊急整備事業は、当該地区の幅員四メートル未満の狭隘道路の整備対策としまして、道路拡幅整備七路線、側溝布設替え二十一路線について、平成三十二年度の完了目標で整備を行っているところでございます。整備路線の選定につきましては、現在の事業進捗状況や本市全体の要望箇所を含め、沿道の土地利用や道路の利用状況などに配慮し、緊急性や危険性などを総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 四メートル未満の道路拡幅整備は、現在、上郡元地区に限って整備をされており、平成三十二年度まで七路線整備予定で、今、二路線が完了し、あと五路線を整備予定ですが、まだかなりの路線が未整備として残ることになります。ほかに南郡元三丁目地区、四丁目地区、そして、稲荷地区、下郡元の一部、近辺で神之山地区、千町地区を含めれば、かなりの路線数になります。今後、調査研究していただき、地域の皆さんは次なる対策を望んでいるものと思います。  最後に、空き家状況についてお伺いしますが、調査されている空き家状況について、どのように把握されているか、お聞きします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えいたします。  平成二十八年度に実施いたしました実態調査の結果、郡元東南地区及び神之山地区の空き家等の件数につきましては、三十七件となっております。また、本庁管内における空き家等件数につきましては、千三百二十一件となっており、郡元東南地区及び神之山地区の空き家等比率につきましては、約二・八%となっております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 日ごろから各種の要件等で地域を回りますが、よく空き家の状況が目に入ります。一見して空き家には見えない住宅も中にはあり、近所の人や知人に尋ねると、空き家だけど隣の息子さん夫婦が管理しているとか、ときどき家族の人が来られて、管理はされているけど空き家状態ということで、空き家としてはカウントされていないのかと思います。祝吉地区の空き家が、百十七件は少ないように思えるところです。  空き家の中には、これは特定空家になるのでは、という物件も見受けられますが、その特定空家の状況はいかがでしょうか。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  特定空家等につきましては、今後、市が定める判断基準に基づき、空き家等の損傷状況や近隣への影響などについて詳細調査を行い、空家等対策協議会の意見を伺い、特定空家等判定委員会において、個別に判定を行う予定としております。 ○議 長(荒神 稔君) 神脇清照議員。 ○(神脇清照君) 地域内で現に相談を受けたりして、危険性がある空き家についていろいろ出向き、地域の人たちとも相談をする案件を数件持っております。平成二十七年、平成二十八年の調査をもとに本年度中にデータベース化し、特定空家等の判定を行い、公表すると伺っておりますが、各地区で相当の苦情相談もあるようにお聞きしております。スピード感を持った対応が大事ではないかと思っております。  空き家に関する諸問題は、これから増加傾向にあると思います。市町村空家対策協力サポートとして、法務局、司法書士、土地家屋調査士が連帯で空き家の相続登記、相続人のいない空き家対応、そして、敷地等の境界相談等に対処しております。こういったポスターも出ております。 〔ポスターを示す〕 ○(神脇清照君) また、宅建業協会や関係団体とも連携して、宅建業界も行政と連携して、行政側でもいろいろと活発に活動していると聞いております。これからも効果の上がる取り組みができるよう期待して、すべての質問を終わります。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、神脇清照議員の発言を終わります。  午前十時五十分まで休憩いたします。 =休憩 十時三十八分= =開議 十時 五十分= ○議 長(荒神 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、江内谷満義議員の発言を許します。 ○(江内谷満義君) (登壇)都伸クラブの江内谷です。  通告に基づき質問に入ります。  九月一日は防災の日でした。防災の日は、大正十二年九月一日、十数万人の死傷者を出した関東大震災と台風が襲ってくると昔から言い伝えられている二百十日にちなんで、一九六〇年、昭和三十五年に制定されたものです。台風や豪雨、地震などの災害から身を守るための知識や心構えの理解を深め、かねてからの備えを強化するための防災の日であります。  東日本大震災は、九月十一日で発生から六年半が経ちました。震災による全国での死者は一万五千八百九十四人、今でも全国に約八万七千人が避難生活を続けられているそうです。七月初めには、九州北部の豪雨災害で多くの被害者が出ました。昨年の熊本地震など、私たちのすぐ近くでも大きな災害が次々に発生したところです。そして、自然災害とは別に、八月二十九日に続き、九月十五日早朝に、相次いで北朝鮮の弾道ミサイルが北海道上空を通過するという事態に驚きの声が上がったところです。  当時、緊急事態発生の地元では、全国瞬時警報システムの避難呼びかけに、どこに逃げたらいいのか戸惑いの中、電車はとまり、学校は休校し、社会に大きな影響が広がったという生々しい、痛ましい報道も続いたところです。  私は、このようないつ起こるかわからない自然災害だけでなく、緊急事態発生時の大きな災害に対して、改めて防災・減災の取り組みの方策を皆で考えなければならないと強く思うものであります。  九月一日の防災の日、そして、九月九日の救急の日を迎えた機会に、市内における防災・減災の対応等について質問をしていきます。  初めに、台風・豪雨・地震発生における対応についてです。  本市の、近年の台風・豪雨・地震発生状況について、どのような災害が起こっているのか、確認のためお尋ねいたします。  以上で、壇上からの質問は終わり、以降は自席から行います。 ○議 長(荒神 稔君) 総務部長。 ○総務部長(中山 誠君) (登壇)それでは、江内谷満義議員の御質問にお答えいたします。  本市における近年の災害につきましては、平成十七年台風十四号の暴風雨の影響により、市内大淀川下流部に大きな浸水被害が発生いたしました。平成二十二年に西岳地区におけるゲリラ豪雨では、河川氾濫、土砂崩れにより家屋が全壊する被害が発生いたしました。さらに、昨年の熊本地震では、本市においては大きな被害はありませんでしたが、震度四が観測され、たび重なる余震に見舞われたところでございます。これらの災害に対しまして、本市といたしましては、防災関係機関との緊密な連携のもと、的確な避難情報等の伝達により、被害を最小限に抑えるよう対応しているところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 平成十七年の台風十四号では、大淀川下流に大きな浸水被害の発生、そして、平成二十二年には西岳地区のゲリラ豪雨河川氾濫があったということです。さらに、昨年の熊本地震で震度四が本市内において観測されたということですが、大きな被害はなかったということでございます。ここ数年は、大きな災害はないところですが、「天災は忘れたころ頃にやって来る」のことわざどおり、肝に銘じて今後、常に心構えが必要だと思うところでございます。  次は、そのような災害に備えた自助の取り組みについて、どのような指導、啓発をしておられるのか、お伺いいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 総務部長。 ○総務部長(中山 誠君) お答えいたします。  昨年の熊本地震、本年七月の九州北部豪雨など、近年、全国各地において突発的で予測できない大きな災害が発生しております。本市におきましても、南海トラフ巨大地震、霧島山の火山噴火、台風及び集中豪雨による風水害など、さまざまな災害の発生が予想されます。市としましては、そのような災害に備えるには、自分の命は自分で守る自助が大事であり、その啓発が大変重要であると考え、広報紙、ホームページ、ケーブルテレビ、総合防災マップ等による広報啓発活動により、自助の取り組みを促進しております。  また、今年度は自助の具体的取り組みを記載したチラシを作成しまして、防災関係イベント等を通じて配布することにより、市民の皆様への啓発に努めているところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 地震列島と呼ばれる日本列島でございます。発生すれば国家的危機になると言われる南海トラフ巨大地震への備えは十分なのか、南海トラフ地震は百年から百五十年の間隔で発生しておりまして、この三十年以内に発生する確率は七〇%といった報告もあるところでございます。政府の地震調査委員会の報告でございますが、そういったものもあるところです。  そのような非常時に、ただいまの答弁のとおり、自分の命は自分で守る自助、自分の備えは不可欠なものでございます。あらゆる方策で自助の取り組みを進めているとのことでございました。今後、繰り返し繰り返し機会あるごとに啓発を推進していただきたいと思うものであります。  次は、市内の災害対策として、自治公民館を中心とした自主防災組織の結成状況と活動の状況についてお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 総務部長。 ○総務部長(中山 誠君) お答えいたします。  平成二十八年度末時点で、本市内の全自治公民館三百三館のうち、二百六十八館において、自主防災組織が結成されており、結成率は八八・四%となっております。自主防災組織の活動につきましては、平常時から、地域住民の方々による危険箇所の確認、防災士の指導のもと、訓練や研修会を開催するなど、主体的かつ積極的に取り組まれている組織がある中で、活動が停滞している組織もございます。  本市としましては、このような状況を踏まえ、自主防災組織のリーダー研修会を開催するなど、地域における組織の強化を図っているところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 市内の自治公民館三百三館のうち、百六十八館で組織の結成ができているということで、八八・四%の結成率ということです。そういった組織を中心としたリーダー研修会を実施するなど、組織の強化も図っていくということです。  大きな災害になりますと、消防、警察、自衛隊などの公的機関による救助、これは公助ということになるのでしょうが、そういった公助には限界があるわけです。地域ぐるみの共に助け合う共助の仕組みは不可欠となるものであると思います。残りの未組織地区、結成されていない地区の組織結成に向けての取り組みについて、今後の早急な対応を期待するところです。  次は、災害時において高齢者世帯やひとり暮らし世帯等、弱者の避難所への移動について、どのような対応を考えておられるのか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 福祉部長。 ○福祉部長(杉元智子君) お答えいたします。  現在、福祉部においては、浸水区域内にお住まいの高齢者世帯やひとり暮らしの支援の必要な方々に、台風接近の際、早めの避難を呼びかける電話連絡を行っております。電話連絡により、避難に支援が必要な方に対しては、職員が出向き、避難所への移動支援を行っております。日ごろから、みずから避難できる体制を整えていただくことが重要ですが、今後は、避難支援が必要な方の名簿の作成及び地域における避難支援体制づくりのための個別支援計画策定を順次進めていきたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) ただいまの答弁のとおり、弱者と言うのでしょうか、高齢者世帯やひとり暮らし、そういった方々に災害発生が予想されるときに、早めの避難を呼びかける電話連絡をします、ということです。避難支援が必要な方につきましては、職員が出向き、移動の支援もする体制ができているということです。  今後は、避難支援の必要な方々の名簿を作成し、支援計画の策定を進めていくという答弁でございました。  先日の九月十七日、台風十八号のときでありますが、携帯電話に何回となく防災メールが入ってきました。最初に九月十六日五時二十分、台風の前の日でしたけれども、避難準備情報として、高齢者等避難の開始を始めてくださいということのお知らせでございました。そういうものも目にしまして、今、御答弁のとおり、そういった対応をしておられると思うところでございました。  次は、大きな災害での仮設住宅の設置場所の候補地、大災害時に、仮設住宅のことが必ず出てくるわけでございますが、本市において場所の設定はなされているのでしょうか、お尋ねいたします。災害が発生しますと、避難所へ避難しますが、自宅の災害が大変大きくで家に帰れないことをテレビ等で目にしているところでございます。そういった方々は仮設住宅へ行くことになるわけです。仮設住宅の設置を待って、移動というパターンになるわけですが、本市においては場所の設定はできているのか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  仮設住宅の設置場所につきましては、都城市地域防災計画の中で、「建設用地は原則として公園等の公有地を利用することとするが、適当な公有地がない場合は、企業等の所有地を借り上げる」となっております。  なお、設置場所の候補地としましては、鷹尾市民広場など、十六カ所となっております。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) そういった事態が起きたときには、市内の公有地を準備しているということです。先ほども申し上げましたけれども、大きな災害時の仮設住宅は切り離せないものでありまして、用地の確保、そしてまた、建設も合わせて準備していただきたいと思います。  次は、豪雨災害の減災対策として、山林の保全等についてお尋ねいたします。  七月初めに起きた九州北部の豪雨は、五百年に一度の雨が短時間に降り、森林の貯水能力をはるかに超えて起こったものでした。被災地では、今も大量の流木が残されたまま、記録的な豪雨がもたらした過去最大級の流木災害と言われており、生活再建の足かせとなっている大災害でございました。被災後、現地に調査に入った九州大学教授の佐藤宣子氏のコメントが次のようにあります。紹介したいと思います。  九州北部の森林は、杉を主体とする人工林の比率が高く、被害がひどかった朝倉市杷木地区は九割を超す。このため、流木の大半も杉だった。杉林が崩落し、一気に流された木々が家を押し潰し、川を埋めた。山に杉ばかり植えて森の多様性を失わせたことが、被害を拡大させたといえるという調査結果もあったところです。結果論かもしれませんが、そのような意見、分析もされたところです。  本市において、近年、杉の伐採等も盛んになったところですが、伐採後の植林など、山の保全等も重要な減災対策となるものであり、本市の伐採後の現状や取り組み等についてお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 環境森林部長。 ○環境森林部長(上畠 茂君) お答えいたします。  今年七月の九州北部豪雨による山地災害につきましては、林野庁が治山対策検討チームを結成し、現地調査を行っております。その結果、山腹崩壊等が発生した箇所は、樹種、林齢、間伐の有無などの森林の状態による関連は確認できず、記録的な豪雨が特定の箇所に集中したことが要因となり、森林の有する土砂崩壊防止機能や土砂流出防止機能の限界を超え、山腹崩壊等が発生したものと考えられると報告されております。  しかしながら、森林の有する多面的機能の一つである土砂災害防止等の機能を維持することは、減災対策として重要であると考えております。本市におきましては、これまでも広葉樹等植栽事業を実施してまいりました。さらに、今年度から、再造林推進事業を進め、伐採跡地への植林を図ることにより、減災対策に取り組んでまいります。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 部長の答弁で、これまでも広葉樹等植栽事業を実施しております、ということです。そしてまた、今年度新たに再造林推進事業を進め、伐採跡地への植林を図ることにより、減災対策に取り組んでいるということで、今後もさらに積極的に推進していただきたいと思います。  先ほどの九州北部の豪雨災害調査結果に戻りますが、次のような御意見もあったところです。頭の中に強く残っておりますので、ここで紹介させていただきます。  「今回の豪雨だと、針葉樹でも広葉樹でも山は崩れただろう。ただ、広葉樹は、針葉樹より比重が重く棒状ではないので、それほど一気には流れない。現地が自然林だったら、被害はある程度抑えられたと考える」。今の説明のとおりであります。そしてまた、「温暖化が進む日本で、今回のような豪雨災害はどこかでまた必ず起きる。自然と向き合い、地域コミュニティーをよく知る農林業従業者こそが、地域防災の一番の担い手になっている。農林業で食べていける仕組みづくりも必要だ」と述べておられます。農林業で食べていけることも育てなければいけないという意見です。  森林保全が防災、減災につながり、人間が自然を甘く見てはいけないという教訓でもあると思います。先日も同僚議員からもありましたけれども、人間の虐待が今、多いということもありましたけれども、ある意味、これもそういった現象かなと感じたところです。今後は、森林業務に携わる方々だけでなく、多方面の立場において、自然の開発と保護について今後進めていく参考としていただきたいと思います。  次は、北朝鮮弾道ミサイルの対応等についてです。  台風や豪雨、地震等の自然災害でなく、今回八月二十九日、九月十五日早朝に、北朝鮮の弾道ミサイルが、北海道上空を通過するという異常事態が続けて発生したところです。そのような緊急事態に本市周辺が襲われる、万一とか、仮にとかの問題でなく、いつ起こってもおかしくない事態であります。弾道ミサイル発射時の市民への情報伝達について、本市ではどのように対応されるのか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 総務部長。 ○総務部長(中山 誠君) お答えいたします。  北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合には、国は飛来する地域に対して、全国瞬時警報システムであるJアラートを使用し、緊急情報を伝達いたします。本市を含む地域が対象となった場合、防災行政無線が自動的に起動し、山之口町、山田町及び土砂災害危険区域においては戸別受信機、屋外拡声器により警報を流すことにしております。その他の地域におきましては、屋外スピーカーにより、十五秒間のサイレンを二回鳴らすことにしております。  さらに、携帯電話にエリアメール、緊急速報メールによる緊急情報が配信されることになっております。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) ただいまの部長の答弁のとおり、国は飛来する地域に対して、全国瞬時警報システムであるJアラートを使用し、緊急情報を伝達する。本市を含む地域が対象となった場合、防災行政無線が自動的に起動し、山之口町、山田町などでは戸別受信機等により警報が流されるということです。その他の地域は、サイレンを吹鳴する、また、携帯電話に緊急速報メールなどの緊急情報が配信されるということです。  恥ずかしいことでありますが、私自身、こういったことを正式にお聞きしまして、そういうシステムになっているのかと感じたところでありまして、市民の方にも今の情報の伝達は、大事なことかと思っているところです。  次は、市民に対する弾道ミサイル落下時の報道についての周知をどう考えておられるのか。これもあってはならないことですけれども、万一、仮にということで、ここで確認させていただきたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 総務部長。 ○総務部長(中山 誠君) それではお答えいたします。  国では、弾道ミサイル落下時の行動につきまして、屋外にいる場合は頑丈な建物に避難する。もしも適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。また、屋内にいる場合は窓から離れ、できれば窓のない部屋に移動するよう広報しております。  市ではこのことを踏まえ、国が作成したチラシ等を活用し、広報紙及びホームページにより広く周知を行っております。  さらに、今年六月三十日に開催された自治公民館運営研修会におきまして、ミサイル落下時の行動を説明するとともに、各地区で実施する防災講話においても、周知に努めているところでございます。
    ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 万が一、弾道ミサイルが落下する時ということで、今、お答えいただいたところです。屋外にいる場合は、頑丈な建物に避難しなさい。適当な建物がない場合、物陰に身を隠す、地面に伏せて頭部を守る。屋内にいる場合は窓から離れる、窓のない部屋に移動する等々の広報であります。  先日、学校に行きまして、こういった対応はどうされているのですかとお聞きしたところ、学校ではそういった指導はなされているようです。教室の中は窓がありますので、あまり隠れる場所がないのですと聞きまして、またいろいろと対応を検討されるものと思っております。  新聞報道等によりますと、九月六日、北朝鮮が六回目の核実験に成功した事実もあったところです。その威力は、広島原爆の約十倍との大きな見出しもありました。そのようなものを弾道ミサイルに積み込んで、攻撃されたら、その被害は計り知れないものとなるところです。ミサイルが飛んでこない方策は、国や政府に委ねるしかありません。北朝鮮に対しての解決法は、圧力か対話かと連日報じられておりますが、今はただ、私たちはその成り行きを見守るしかないのが現状のようです。  この項目をまとめると、台風・豪雨・地震等の自然災害だけでなく、弾道ミサイルの新たな危険災害も踏まえた防災・減災について、常に危機感を持ちながら、危機管理対応に官民一体となった取り組みが必要であると強く感じたところです。そういったものへの対応を提言するところです。  以上で、この項目の質問を終わります。  続きまして、教育行政についてお尋ねしていきます。  平成二十九年四月十八日に、小学校六年生と中学校三年生を対象に、国語・算数・数学の学科で、全国学力・学習状況調査が実施されたところです。その結果がこのたび公表されました。  まず初めに、全国学力テストについて質問いたします。  今回は、中学校に絞って進めたいと思います。  中学校の結果について、どのように受けとめておられるのか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの江内谷議員の御質問にお答えいたします。  全国学力テストの中学校の結果ということでございます。本市の中学三年生の平均正答率は、国語、数学ともAとBというのがありますけれども、ともに宮崎県や全国の平均を下回る結果となっておりまして、ここ数年、このような傾向が続いております。ただ、前年度受けた生徒よりも高い状況にあり、今の中学三年生が中学二年生のときに受けた宮崎県の学力テストと比べてみましても、伸びが見られております。  また、問題の平均正答数の差を見ましても、あと一問解ければ、県や全国の平均を上回ることも確実な状況であります。ただ、国語や数学ともに、学習した知識、技能等を活用する力、いわゆるB問題と言われるものですが、その力を伸ばしていくことが今後、必要であると考えているところです。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 教育長から結果について、県や全国の平均を少し下回る結果であるが、前年と比較すると、少しずつではあるが伸びがみられるとお答えいただきました。県や全国に迫ってきていると受けとめたところです。  中学校の結果についてはただいまのとおりでしたが、今後どのような取り組みを進めていかれるのか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの議員の御質問にお答えいたします。  今後の取り組みということですが、まず、各中学校において、今回の調査結果を分析し、子供たちの課題の把握、その解決に向けた事業改善に取り組んでいるところであります。今年度から各中学校区におきまして、小中九年間を見通した一貫した学力向上研究に重点的に取り組む、小中一貫学力向上指定研究事業を推進しております。これは小学校からしっかり九年間を見通すことが必要だと考えているところです。  具体的には、指定研究校に小中学校が一貫した授業力向上を推進する、コア・ティーチャーを選任しているところです。また、新聞等でも話題になりました中学校の先生方の業務を支援する支援員を配置するなどして、先生方の教材研究の時間をつくり出したり、子供に向き合う時間を確保するなどして、子供たちの学力向上に努めているところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 結果を受けとめて、今年度から各中学校区において、小中九年間を見通した一貫教育に新しく取り組んでおられるということです。そしてまた、四学級以上ある中学校五校に、一名ずつ支援員を配置され、学力向上のための本市独自の新規事業として取り組んでいるということです。これにつきましては、三月議会においても、子供の学力向上のためとお聞きしてしたところです。そういったものの取り組みが、学力テストの結果の向上につながってくると期待するところです。全国や県の平均を上回るような学力向上のための取り組みを期待するものです。  次は、中学校部活動についてお尋ねいたします。  今回の全国学力・学習状況調査では、初めて中学生の部活動の時間を質問し、平均正答率との関係を集計し、その関連について、今年初めて公表されたところです。それによりますと、次のような状況があります。  中学三年生に、平日一日当たりの部活動の時間を聞き、教科の平均正答率を比べた。すると、部活動が一時間以上二時間より少ないと答えた生徒の正答率が最も高く、一日部活動が三時間以上の生徒は低い傾向であったといった結果も出されたところです。また、部活動が長時間になると、勉強時間が奪われると見ることができる一方、全く部活動をしていない生徒も、学校生活や学業に馴染めていない可能性もあるという意見等もあったところです。一概に部活動のよしあしは別といたしまして、質問を続けていきます。  全国のそのような調査もあったところですが、本市においての中学校部活動の現状はどうなのか、お尋ねしていきます。  まず、十七の中学校があるわけですが、学校部活動の実施状況、生徒の加入状況はどれぐらいなのか、お伺いします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの議員の御質問にお答えいたします。  加入状況ということですが、市内の中学生の部活動加入率は、平成二十八年度は八七・六%でした。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 市内の中学校で八七・六%の加入率ということです。  ここで部活動の定義を述べてみますが、次のようにあります。  生徒がスポーツや文化等の活動を通して、互いに切磋琢磨し、体力の向上や健康の増進を図りながら、仲間との連帯感、豊かな感性、創造性及び社会性をはぐくむなど、学校教育の中でも人格形成に果たす役割が大きく意義のあるものとあります。  本市においての加入率が八七・六%とありますが、学校内の部活動プラス校区外のクラブチーム等もあるわけで、そういったものを考慮しますと、中学生の加入率はおそらく九〇%を超える数になっているのだろうと推察するところです。各学校において、部活動の定義が十分浸透していると判断しているところです。  次の質問は、先ほど少し触れましたが、学校の校内で行う部活動のほかの校区外、いわゆるクラブチームがありますが、加入状況等がわかれば教えていただきたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの議員の御質問にお答えいたします。  いわゆる校区外のスポーツ活動等の参加状況ということでございますが、校区外の活動等への参加状況につきましては、硬式野球、サッカー、水泳などをはじめ、柔道や空手などの武道など、種々のスポーツに参加している状況がございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 近年、校区外の民間で運営するスポーツクラブの活動が活発になってきているところです。硬式野球やサッカー、水泳等に加入している子供たちも大変多くいるわけであります。学校部活動への影響はどうなのかと思うところですが、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの御質問にお答えいたします。  影響ということでございますが、校区外の部活動へ参加する生徒数については調査を行っておりません。しかし、多くの中学校で校区外の活動に参加する生徒が見られます。学校によっては、学校での部活動に加入する生徒数の減少が予想されます。今後、部活動のあり方について研究してまいりたいと考えているところです。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 部活動は、学校教育課程外であるため、いわゆる放課後であるため、子供たちがそれを自由に選択できるわけでして、クラブチームを批判する立場ではなく、どちらも頑張っていかなければいけないわけですけれども、学校部活動の影響についてお尋ねしたところです。クラブチームへの加入は、今後ますます増えていくだろうと思っているところです。将来、野球やサッカー等のプロの選手を目指したいという子供たちもいっぱいいるわけでして、そういった子供たちが流れていくのは当然だろうと思っているところです。  こういった状態は、しばらく状況を見ておきたいと思います。  次に、学校部活動において、教職員以外の一般の外部指導者の導入を聞いているところです。外部指導者の活用状況はどうなのか、お尋ねしたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それではお答えいたします。  外部指導者の活用ということですが、本市の中学校の部活動に外部指導者として取り組んでいただいている方が六十二名いらっしゃいます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 学校現場において、部活動の顧問の先生が、技術指導に指導力不足を感じる先生も多いことは事実であります。そのための技術指導を補助するための対応策の措置がとられているものです。制度の導入はまだ浅いと思うわけですけれども、今後は、増加傾向になるのだろうと思うところです。  一つの参考ですが、市内のスポーツ少年団です。  平成二十八年度の登録が、十一種目に九十四団登録しております。スポーツ少年団は学校外になりますので、一般の指導者に任せることになります。九十四団ありますが、それに三百二十七人の指導者の登録があります。職種でありますが、これは概略ですが、教職員が五人おられるようです。会社員が百二十七人、公務員が四十七人、その他五十名が把握できないというデータをもらっております。小学校のスポーツ少年団は、一般の方が指導者となり引っ張っていかれるわけでして、今後は、中学校部活動の先生たちも時間外労働の超過もありまして、小学校で実際やっている実績があるわけですので、中学校にも導入ということも重要な課題になるのかと思っているところです。今のは参考にしていただきたいと思います。  続きまして、小規模校の部活動の取り組みの状況についてお尋ねします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) ただいまの御質問にお答えいたします。  小規模校の取り組みということですけれども、小規模校においては、個人戦のある競技に特化して、部活動を設置するなどの工夫を行っている学校もございます。また、小規模校だけではありませんけれども、部活動の生徒が少ない場合、近隣の学校と合同チームを編成して、大会に参加している学校もございます。加えて、小規模化していく学校の中では、部活動の存続について校内で基準を設け、部活動数の整理を現在行っている学校もございます。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 小規模校における対応としては、個人戦のある競技に特化する、テニスとかバドミントンと思いますが、そういったものに特化しているということです。団体のチームが組めないときには、近隣の学校と合同のチームでいいという緩和策も導入しておられるようです。これは小規模校だけでなく、中心部の学校でもそういうケースがあると聞いているところです。これも今後、いろいろな課題になるのかと思っているところです。  一つの事例ですが、小学校で野球とか、バレーボールなど、スポーツ少年団で一生懸命やっておられるわけですが、子供たちが中学校に入学すると、チームの競技がないということで、数は多くありませんけれども隣の中学校へ移っていくことがあるようです。自分のやりたい団体チームに入りたいという気持ちは十分わかるわけで、そういう状況もあるところです。また反面、小規模校につきましては、毎年そういった子供が一人、二人抜けて隣の中学校に行くとなると、一人、二人が大変大事な人数で、小規模中学校としては寂しい思いをされている実情もあるところです。  七月に文教厚生委員会で、静岡県磐田市の「磐田スポーツ部活」という項目で先進地を視察研修したところです。事業に至った経緯は、地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会の中で、地域の子供たちに光をあててやろうというのが経緯のようです。事業の目的が、「中学校のスポーツ活動の機会を充実」、「中学校教職員負担の軽減」、「中学校部活動の枠を超え、企業や大学等地域のスポーツ連携を促進」、事業内容が、「学校に希望する部活動がない生徒に対して、活動の場を定期的に提供するため、必要な合同部活動を実施する」。事業の体制は、静岡県教育委員会が主導になっており、県職員一人と磐田市の市職員が一人、プラス委託職員二名の四人でやっているということであります。静岡県といいますと、サッカーのジュビロ磐田、ラグビーの本場でありまして、こういう先進的な取り組みをやっておられるわけです。中学校は十校あるということで、今は、ラグビー部と陸上競技部をセットにしてやっているということです。それをそのまま都城市に導入は、厳しいところもあると思いますが、全国にはそういった部員の少ない子供たちにも光を当てるような取り組みをされているところもあります。今、日本国中で注目をされているようで、視察も絶えないということをお聞きしております。ひとつ、こういうことも参考にしながら、本市も対応していけばいいのかと思うところです。  次の質問ですが、全国各地で中学校部活動の休養日の設定、取り組みが話題になっています。市内の部活動の休養日の取り組みの状況について、どのようになっているのかお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの御質問にお答えいたします。  休養日の取り組みということでございます。全国で話題になっておりますけれども、本市の中学校に対しては、部活動は週に一日は休養日を設けること、原則として家庭の日は休みにすることをお願いしております。このお願いにつきましては、多くの学校で実施していただいているところですが、徹底しているというところまでは至っていないところです。保護者への説明が必要かと思っているところです。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 今、教育長が二つのお願いとして、週一回は休養日を取りなさい、原則として家庭の日は休みとしており、多くの学校で実施していますというお答えでございました。全国各地でかなりここは議論されておりまして、これからまた、大きな中学校部活動の時間はいろいろ論議されていくのだろうと思っているところです。教育長の二つのお願いということで、優しく通達されておられるようでございますけれども、徹底するのがいいのでしょうけれども、また今後の課題になるのかと思っているところです。  部活動は、中体連の県大会や全国大会を目指すことも目標の一つであります。オリンピックや国体で好成績を収めた選手も、かつては中学校の部活動で熱心に取り組んだ選手が多いのも事実です。部活動が過熱して、練習時間がふえるのをとめられない面もあるかと思います。今までそういった例もあったと思います。今後また、いろいろと情報交換しながら、取り組んでほしいと思います。  次の質問ですが、今市内の中学校は体育大会の真っ盛りです。かつて組体操というものがあったわけですが、新聞等で大きく報道されますけれども、かつて組体操は運動会の花形でありましたが、近年、全国的に事故等が多発している現場において、そういったものをどんどん控えていく傾向にあるという報道もたびたび目にするところです。  本市内の中学校の体育大会において、組体操等の取り組み状況について、いかがなのかお伺いいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育長。 ○教育長(黒木哲德君) それでは、ただいまの議員の御質問にお答えいたします。  組体操の取り組み状況ということですけれども、本市の中学校の体育大会では、けがや事故の未然防止などの観点から、現在のところ、組体操は実施しておりません。 ○議 長(荒神 稔君) 江内谷満義議員。 ○(江内谷満義君) 市内の十七校の中では取り組んでおりませんということです。組体操は、体育大会の達成感もあったらしいのですけれども、達成感を新たに見つけてほしいと思うところです。  この項目をまとめたいと思います。  夏の高校野球甲子園大会が今年も大いに盛り上がり、閉幕しました。日本国民を熱狂に取り込む国民的ドラマがあり、その余韻は今も記憶に残るものです。高校野球に限らず、全国高校総体も真っ盛りでした。そして、全国中学校体育大会のバレーボール競技が、今年は、都城市において開催されたところです。夏の大会を頂点とした日本の高校・中学校のスポーツ大会は、日本各地で行われるイベントであり、夏の風物詩として定着しているものであります。このような華やかなドラマを生み出す原点、基礎となるのが、学校部活動ではないかなと思うところです。そして今、国や県では、三年後のオリンピック・パラリンピック、そして、本県においては、十年後の宮崎国体に備え、選手の発掘や選手強化に必死に取り組んでいるところです。その中核、対象となるのが、今の中学生、高校生であると思います。部活動の活性化は、そういった面にもつながるものであると思うところです。  山之口町に二巡目の宮崎国体の県立陸上競技場の設置が決定したところであります。十年後、この競技場で、地元の選手も活躍するであろうと思われます。その中に、地元都城市内の出身者がいれば、大いに盛り上がり、花を添えるものと思っているところです。  今回、私は、全国学力テスト・学習状況調査の結果公表に関連して、学力向上と部活動の意義について質問してきました。ごく一部分的な質問になったわけでございますけれども、皆で考えなければいけない問題と改めて受けとめたところです。今後、市内中学生の学力向上と部活動の文武両道の充実を目指して、人間力あふれる子供たちの育成に努めていただくことを提言いたします。  以上で、質問を終わります。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、江内谷満義議員の発言を終わります。  午後一時まで休憩いたします。 =休憩 十一時四十五分= =開議 十三時 〇〇分= ○議 長(荒神 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、楡田勉議員の発言を許します。 ○(楡田 勉君) (登壇)お疲れ様です。翔陽クラブの楡田勉です。  あと二人、一般質問者がおりますけれども、短時間で終わりますので、御協力をお願いしたいと思います。  ここ数年、全国で登下校中の児童・生徒が巻き込まれている事故が数多く発生しております。私の今回の質問項目は、各地で問題になっている通学路対策について、この一点の項目に絞り、質問してまいります。  さて、通学路のことについて、法律の観点やいろいろな書物を調査してみるとなかなか難しく、法的にも厳しくうたわれております。それぞれの資料を調べてみますと、通学路とは、各学校が児童・生徒の通学の安全の確保と、協力的環境維持のために指定している道路のことをいうとあります。さらに、学校保健法第二条に、学校においては、児童・生徒等の保健、安全等に関する事項について計画を立て、これを実施しなければならないと規定して、通学路の法的根拠も定められております。  全国教育研究所連盟に加盟している東京教育研究所が、通学路問題で掲載をしている書物には、通学路の指定手続きとして、各学校が決定し、これを地域の教育委員会が承認する中で、仮に通学路の安全上の不備によって事故が起きた際には、当然に両者の責任も問われることになると記述してあります。しかし、一方、各学校の通学路の指定により、メリットもあると言われております。例えば、学校や地域からの要望があれば、道路管理者や警察、教育委員会等で協議を行われ、必要と判断されれば、通学路の標識などの交通安全上の施設の整備が行われ、一時停止標識などの設置による安全確保のための規則が可能になるということです。  また、交通安全白書の概要でも、通学路の交通安全確保について、文部科学省、国土交通省、警察庁の三省庁も、平成二十四年度に実施した緊急合同点検の結果を踏まえ、通学路の交通安全確保に向けた取り組みを推進しており、この三つの省庁が取り組んでいることを簡単に申し上げますと、文部科学省は、対策が必要な市町村に対し、通学路安全対策アドバイザーを派遣し、専門的な見地からの必要な指導・助言のもと、学校・教育委員会・関係機関等の連携による通学路の合同点検や安全対策の検討を支援しているとあります。また、国土交通省の取り組みは、学校・教育委員会・道路管理者・警察等の関係機関と連携して、歩道整備、路肩のカラー舗装、防護柵の設置等、交通安全対策の実施を支援していると記載されております。さらに、警察による取り組みは、通学路における交通安全を確保するため、道路の交通実態に応じ、学校・教育委員会・道路維持管理者等の関係機関と連携し、信号機や横断歩道の整備とその対策を推進しているとあります。国も平成二十四年以降、全国的に登下校中の事故が相次いで発生しているところから、少なくとも児童・生徒の通学路の安全対策のためには、積極的な姿勢になっているようです。  以上のように、国も通学路の安全確保について、積極的な考えのある中で、本市の通学路に対する取り組みをまず、教育委員会にお尋ねします。  各学校から通学路の承認を求めることがあると思いますが、全体的で結構ですので、通学路設置について、教育行政の考え方を教えてください。  あとは、自席からの質問といたします。
    ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) (登壇)それでは、楡田勉議員の御質問にお答えいたします。  通学路につきましては、児童の保護者が学校までの経路を届け出たものを学校が承認するという形をとっております。児童が安心して登下校できるよう、保護者や見守り隊などの地域安全ボランティアなどの方々に御協力いただき、通学路の安全を確保しています。また、平成二十六年度からは、土木部道路公園課が策定する「都城市通学路交通安全プログラム」に基づき、関係機関と連携し、改善に向けた取り組みを行っております。児童・生徒が安心して登下校できる通学路の安全対策が重要であると考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 今、教育委員会の答弁で、児童・生徒が安心して登下校できる通学路の安全対策は重要であると述べられました。私もまさしくそうであろうと思っております。  もう一つ述べられましたが、「都城市通学路交通安全プログラム」のことです。土木部の道路公園課が策定されると言われましたので、土木部長にお尋ねいたしますが、そのプログラムを持っています。中を見ると、かなり難しい表現がいっぱいありまして、市民にわかりやすいプログラムなのかなと思っています。平成二十四年八月に、各小学校・教育委員会・道路関係者・警察署等の関係機関で協議をされて、通学路の安全確保に向けた取り組みをされる「都城市通学路交通安全プログラム」ができたと聞いています。その中身をまず教えていただきたいということです。その中に、通学路安全確保のためのPDCAサイクルとありますが、これはどういう内容なのか、この意味も含めてお尋ねしたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  「都城市通学路交通安全プログラム」とは、通学路の安全確保に向けた取り組みで、小学校による危険箇所の抽出、関係機関との合同点検、対策の計画、対策の実施、対策実施後の効果の検証、対策の改善充実、さらにはこれらを公表することであります。  PDCAサイクルとは、計画のプラン、実行のドゥ、評価のチェック、改善のアクトを回す意味で、この場合は、計画・実行・評価・改善を繰り返し行うことで、より安全性の向上を図るものでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) カタカナが弱いものですからお尋ねしました。  今、説明されたPDCAのサイクル、Pはプランで、日本語では計画、Dはドゥで実行、Cはチェックで評価、Aはアクトで改善と申されました。ぜひこのサイクルを、いろいろな通学路の問題が出てきていると思いますが、繰り返し行うことで、通学路の安全性の向上を図っていただきたいと思っております。  それでは、これから一つ一つの現場のことを土木部長にお尋ねいたします。このPDCAサイクルのPのプラン、いわゆる計画を、今まで私に陳情あるいは要望があったことを今議会でまとめてここで提案しておきたいと思います。  まず、市道吉尾・千草線の二カ所の歩道設置についてであります。  ここでお断りしておきますが、通告の段階では二カ所ということで通告いたしましたけれども、聞き取りで先々のことを考えると、あと二つ関連のことがありますので、追加通告したことをお許しいただきたいと思います。  最初に、平成二十七年九月議会で、私が紹介議員として請願書を提出した件です。市道吉尾・千草線の上金田地区の歩道の拡張設置のことです。  この道路は、県道財部庄内安久線と交差する上金田地区の交差点から、市道金田通線の交差点までの、約百二十メートルくらいの距離の歩道拡張の請願でありました。特に二年前から、市郡医師会病院が太郎坊町に移転してから、交通量がさらに多くなってきております。時には市道吉尾・千草線から市道金田通線、地元の人は産業道路と言っていますけれども、市道金田通線の交差点が狭いものですから、前にとまっている車が医師会病院に右折しようとすると、対向車が多いと右折ができないとその後に待っている車が進行できずに、停滞の状況にもなっています。請願にもありましたけれども、児童の登下校があります。請願の中にもありましたが、朝夕、特に朝は混雑をするところで、危険性が高まっております。そこに、高校生や都城高専の学生が自転車やバイクで走行する道でもあります。この沿線の住民の方々も、過去四回も要望書を提出されております。二年前の請願書を提出した平成二十七年九月議会では、付託をされた建設委員会は、慎重に審査を行うということで継続審査として、現地調査や閉会中の審査では請願者を参考人として招致して、請願の提出に至った経緯や趣旨等の確認をされたようです。  さらに、担当課も建設委員会からの説明を求められ、「補償物件が多く、多大な費用が必要なこと、周囲に歩道の整備がされた道路があり、優先的に対応できる箇所としての位置づけが低い」と担当課が建設委員会に説明をされております。周囲に歩道が整備された、これは行ってみると、土木部長は行かれたかわかりませんが、歩道が五十センチメートルぐらいしかないのです。このことを整備された歩道と言われています。狭いから歩道を拡張してくれという請願書だったのですけれども、担当課の方は非常に残念だと思っています。  児童の通学の危険性は当然、沿線の住民の方々も歩道が狭いから車の出し入れも難しく、事故等もあり得るということで、そういう請願書の内容だったはずです。結果的に、平成二十七年十二月議会では、この請願も建設委員会で全会一致で採択していただき、本会議では、二名の反対者はあったものの賛成多数で採択をすることができました。  そこで、請願されてから二年もたとうとしていますが、その間、市から何の説明もないということでございました。今回新たに、私も要望書をいただきましたけれども、「市道吉尾・千草線交通安全施設(歩道設置早期着工について)」という要望書をいただいています。部長、そして、市にも上げられたと思います。沿線の方々も、今回で五回目の要望書だろうと思いますが、どのように土木部として検討されているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えいたします。  市道吉尾・千草線は、国道十号の沖水橋北詰交差点を起点とし、菓子野町の県道中方限庄内線の交差点を終点とする全長六・六キロメートルの一級市道であります。平成二十七年に請願を受けました上金田地区の区間につきましては、路肩が狭く、交通量も非常に多いため、歩行者や自転車の安全性を確保するためにも、道路改良の必要性が高い路線であると認識しております。  また、本年九月に要望いただき、関係者の方に状況の説明を行ったところです。当該区間につきましては、沿線に多くの家屋が建ち並んでおり、拡幅整備を行った場合、建物等の移転補償に多額の費用が見込まれます。今後の整備につきましては、他の事業の進捗状況や本市全体の要望箇所を考慮し、緊急性や整備効果など総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 今、部長の答弁で、沿線に多くの家屋が建ち並んでおり、移転補償に多額の費用がかかると申されましたけれども、地元の方から詳しく聞いていないのですが、移転補償というのは、歩道を拡張する際、道路ぎりぎりに家が建っている方々をどこかよその地区に移転する補償なのか、ただ家を改造する移転補償なのか、ちょっとわからないのですが、通告していませんが、わかりますか。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えいたします。  現時点では計画がございませんので、どの程度かというのは申し上げることはできません。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 移転補償という解釈でいくと、どこか家を遠くに移されるのかととったのですが、状況を見ると、百二十メートルの間に片側は四件ぐらいだと思います。西側も五件ぐらい家があると思いますが、特に東側は、住宅に入る木戸口が長くあって、建物がずっと下がっていますから、道路沿いは竹やぶになっていると思います。あとはブロックが積んであるかもわかりませんけれども、そういう意味で、詳しく言っていいかどうかわかりませんが、二年前に反対討論された方が何億円かと言われましたけれども、一気に工事を始めると、ほかの地域もいろいろな要望が出ているでしょうから、大変だろうと思います。片方ずつでも工事ができないか、提案をしておきたいと思います。  話は変わりますが、土木部長、今年の七月二十六日、宮崎県内の議長が主催している「市議会議員研修会」がありました。我々議員も勉強しているのです。そこに来られた講師の方が講演の中で、請願を採択したときは実現させる努力をすること。陳情も住民の要望として重視する。そういう講師の話でございました。この答弁から言うと、なかなか急にという答弁ではないみたいですけれども、ぜひ予算の状況を見ながら少しずつでも着工していただければという提案をしておきたいと思います。  次に、市道吉尾・千草線の二つ目の質問ですが、吉尾地区にあるイムラ封筒から都城高専までの東側の歩道の設置についてでございます。  ここの道路は、市内から来て、沖水橋からすぐ左に折れていく道路ですが、沖水橋のところからイムラ封筒までは東側の歩道は広く、車道との間にも縁石もしっかりとでき上がっております。ただ、イムラ封筒を過ぎたところから約二百五十メートルぐらいでしょうか、高専前までの歩道が狭くて、ここを沿線の小学生が通学をしております。先ほど上金田地区の歩道拡張の中でも説明しましたが、金田方面からの高校生の自転車通学や都城高専の生徒たちが市内のほうから通学をされています。毎年、吉尾の公民館の運営審議会、総会等でも要望が出るのですが、東側の歩道拡張ができないかという要望です。  一昨年は、平成二十七年三月末には市も来られて、警察署、そして、地元の公民館長や沖水の交通安全協会の会長さんも参加して、現地調査もされたようです。これも二年たっておりますので、その後、どのような状況になっているのか、お尋ねいたしたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  イムラ封筒前から都城工業高等専門学校までの区間の東側につきましては、地元より歩道設置の要望をいただいているところでございます。路肩が狭く、歩行者や自転車の安全性を確保するため、整備が必要な路線であると認識しております。  今後の整備につきましては、他の事業の進捗状況や本市全体の要望箇所を考慮し、緊急性や整備効果など、総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) どんな工事依頼をしても費用がないということですが、この沿線の半分近くは、まだ田んぼがあるわけです。ここに建物などが建設されると、さらに買収費用とか大変であろうと思います。ここもぜひ、早期の着工を提案しておきたいと思います。  次に、三つ目ですが、市道吉尾・千草線に追加した質問で、市道吉尾・千草線を高架にする都城志布志道路の都城高専付近の橋梁の幅員についてお伺いします。  都城志布志道路もいよいよ沖水方面、特に吉尾地区、金田地区周辺の用地買収も終わり、大淀川の東側、特に田園地帯ですが、農道をまたぐ橋、いわゆるボックス工事も着工しております。この都城志布志道路も、市道吉尾・千草線の吉尾地区と上金田地区の中心あたりを横断する橋です。その橋梁工事が、設計の段階に入っているかどうかわかりませんが、今現在の車道と幅員の狭い歩道ぎりぎりに橋脚が設置されたら、将来、歩道の拡張が要望されたとき、橋脚が建っていれば手の施しようがないわけです。今のうちに将来的な環境も見越して、幅員を広くとれる要望を国に上げられないか、お尋ねしたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  現在、都城工業高等専門学校付近の都城志布志道路は、国土交通省において構造物の詳細設計中であり、詳細な幅員はわかりません。なお、都城志布志道路と交差する当該箇所の市道幅員につきましては、具体的な計画がなく、国土交通省との協議により、現況幅員としております。しかしながら、歩道を計画した場合は、現況の路肩や水路等を活用して整備できるものと考えております。  将来の歩道整備につきましては、他の事業の進捗状況や本市全体の要望箇所等を考慮して、緊急性、整備効果等を総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 現況の路肩や水路等を活用して整備できると。広くできるのかわかりませんけれども、先ほど質問した上金田地区の歩道拡張と吉尾地区のイムラ封筒前から高専前までの歩道が拡張されれば、そして縁石で車道と歩道が区別されれば、将来的には、都城志布志道路の橋梁も希望どおり歩道まで設置される幅ができたら、吉尾の児童も通学路を真っ直ぐ、上金田方面に登校できるような気がしてなりません。高専のところの北側から松之元方面に降りて行く道路よりもどうかなという気がします。それはもう、その時点で公民館の方々や学校側が打ち合わせをするでしょう。この通学路は高校生の自転車も走行していますので、児童・生徒たちの通学路の安全対策ができるのではないかと考えています。ぜひ、国土交通省も将来的なことも考えて、真剣に通学路対策を考えていただくように提案をしておきたいと思います。  最後に、市道吉尾・千草線の最後の質問ですが、吉尾地区の一部の小学生が通学路になっている市道高専北通線と高専側の境界の確認と未舗装についてお尋ねいたします。  この道路も距離が約三百メートルちょっとあります。先ほど言いました吉尾の西側に住んでいる児童が、市道吉尾・千草線を通って、高専の北の角に来ると、市道高専北通線に通学路を変更して通っています。ここも幅員が狭くて、余り一般の車両は通行しません。ただ、この道を知っている方は、車が少ないのでよく走行する道路です。軽自動車同士ならまだいいのですが、普通車同士が出会うと、幅員が狭いものですから、高専側の境界のフェンスと反対の田んぼ側のガードパイプ、いわゆる転落防止柵ですが、ここにサイドミラーが触れそうになるような道です。この道路が、市道吉尾・千草線の通学路から北側に入る道路です。  この道路の高専側の境界と市道のアスファルトの間が四十センチメートルぐらい未舗装なのです。未舗装部分に夏場は雑草が伸びまして、朝の通学時には児童が雑草を避けて道の中よりを歩いていくものですから、車との交差が本当に危険な状況にあります。このことも吉尾地区の公民館の運営審議会とか、あるいは総会等、子供育成会、PTA関係からも話が出るのですが、草を刈ってくださいという希望があるのです。ここ十数年来は、歴代の公民館長さん、あるいは有志の方々が、奉仕作業でこの未舗装部分の雑草を全部刈り取っていました。この未舗装部分が、高専側が市道からセットバックしてブロックを積まれているのか、ここを調査していただいて、もし市道であればぜひ舗装をしていただきたいと思うわけです。  朝、通学する児童の危険性や安全性を考慮して、先ほども述べましたけれども、できれば、国土交通省の取り組みにあるように、片側だけでも通学路の路肩のカラー塗装とか、せめて白線でも引ければ、安全対策ができるのではないかと考えていますけれども、いかがでしょうか。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  市道高専北通線の都城工業高等専門学校側の境界につきましては、学校との立ち会いにより、フェンスのブロック面が境界であることが判明しております。また、路肩の未舗装分の対応につきましては、緊急性、危険性等考慮しながら、総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 今年も、二学期が始まる前に早朝でしたけれども、草刈りを三日間いたしました。最後には、刈った草をずっと寄せて持ち出そうかと思いましたけれども、八月末は暑くて、今回は私が奉仕作業に出ましたので言いますけれども、朝六時半から八時までやると、八時以降は心臓がばくばく言いまして、草刈りの持ち出しは大変だということで、その日に維持管理課に連絡しましたら、えらいですね、その日に草を持ち出してくれました。私は業者には厳しく言うほうですけれども、感謝申し上げました。本当に維持管理課、ありがとうございました。  ここで、市道吉尾・千草線関連の質問は終わりたいと思います。  次に、市道原村・今町線の通学路の瀬之口橋拡張について質問いたします。  瀬之口橋は、昭和四十七年三月に完成しているようであります。もう四十五年も経過して、そろそろ耐用年数も迫ってきているのではないかと思います。この橋も、今町地区の中学生が五十市中学校に登下校する時に使う通学路であります。  実は、私の家内も今町出身で聞いてみましたら、この橋を自転車で通学していたと言っていました。四十五年前よりも前の橋ですから、まだ古い橋です。これ以上言うと年がわかりますので、言いませんけれども。瀬之口橋も幅員が約五メートルぐらいしかありません。歩道や自転車道の区別もありません。歩いている方、あるいは自転車で走行している人たちが橋の上で車と交差すると、危険を感じますという話でございます。この橋の架け替え要望書等も、地元の五十市地区の公民館長さんや今町地区の公民館長さんたちから何回も提出されていると思います。その都度、公民館長さんには状況を説明されているのか、お聞きしたいと思います。  さらに、この狭さで中学生の自転車等を巻き込んだ事故などの危険性を考えると、瀬之口橋の架け替えを計画する考えはないか。もし、橋そのものの架け替えがなければ、すぐ近くの油天橋のように、歩道橋のみを橋に沿って新設ができないか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えいたします。  市道原村・今町線の瀬之口橋につきましては、延長三十八・五メートル、幅員五・五メートルの橋梁であります。当該橋梁には歩道がなく、自転車や歩行者が通行する際は、危険な状態であることを認識しております。要望をお受けした各公民館長など、関係者の方々には状況の説明を行っているところでございます。  今後の整備方法につきましては、他の事業の進捗状況や本市全体の要望箇所を考慮して、緊急性、整備効果等、総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 橋での登下校時の事故を思い出すと、えびの市の加久藤橋の事故が思い出されます。五年前、平成二十四年十一月、当時小学二年生の児童三名が下校中に、高齢者の方が運転している軽トラックにはねられました。一人の児童は、意識不明の重体のまま五年近く病院と自宅で療養中、今年の七月二十六日に亡くなれたことが報道されました。えびの市の友人の奥さんが、ちょうどその子供たちの担任の先生であったようで、子供たちと一緒に四年間、意識が戻るように、そして、元気になることを願って、いつもエールを送っていたということでございました。お葬式・お通夜では、皆さんが涙、涙だったという話をお聞きしております。  この加久藤橋も、事故以前から再三地元から、橋が狭い旨、架け替えの要望があったということだそうです。えびの市、行政も事故があってから橋の架け替えを始めた。今、工事中だと聞いております。ぜひ、瀬之口橋も中学生の通学路です。事故が発生しないうちに取り組んでほしいと提案しておきたいと思います。  次に、県道都城霧島公園線の吉之元小学校の通学路について、土木部長にお尋ねいたします。  このことは、吉之元小学校の保護者からの陳情でございました。吉之元小学校と聞くと、冬に学校のグラウンドに人工のスケート場をつくって、子供たちが楽しく滑って遊んでいる光景が、テレビや新聞等で報道されているのを懐かしく思い出されます。この吉之元小学校も、県道都城霧島公園線が通学路になっております。以前から通学路の狭さで、子供が車の通行で危険を感じていると、保護者からの陳情でありました。  県道都城霧島公園線ですので、ある県議会議員の方と一緒に現地を確認したのですが、確かに、狭い歩道です。車道と歩道の間には白線はあるのですが、実際、場所によっては路肩の近くに白線が引いてあり、とても安心して児童が通学できる状況ではありません。吉之元小学校の生徒は、全体で九名だそうです。今年は児童の通学も、学校側から上手、いわゆる上流から登校する生徒が六名、下手、いわゆる下流から登校する児童が三名だそうです。  下手の下流から通学をされる児童は、保護者が学校まで送ってこられるようですが、上流からの児童は、保護者が集合地点まで送って、あとは六名が一緒になって約一キロメートル、県道都城霧島公園線を通学するということだそうです。  何回も言いますが、この一キロメートルの通学路が狭く、一定の幅員で歩道が設けてありません。せめて、通学路の区間だけでも県と協議して拡張が要請できないか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 土木部長。 ○土木部長(巻木健三君) お答えします。  県道都城霧島公園線の吉之元小学校の通学路につきましては、「都城市通学路交通安全プログラム」に基づく合同点検を毎年、都城土木事務所も含めて実施しております。  今後も、機会あるごとに合同点検に基づく歩道整備についての要請を行ってまいりたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 参考にお聞きしたいのですが、今年から休校になっている御池小学校の児童は、現在、どのような通学体制をとっておられるのか、教育委員会にお尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  本年度から休校となりました御池小学校の児童は、西岳小学校と夏尾小学校に分かれて通学しております。遠距離通学となるため、保護者が自家用車による送迎を行っております。それら保護者の負担軽減を図るため、遠距離通学費補助による支援を行っています。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 旧御池小学校では、遠距離通学費補助制度を適用しているということでした。吉之元小学校の通学路がどうしても拡張が難しいということになると、吉之元小学校に遠距離通学費補助制度が適用できないか、お尋ねいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  遠距離通学費につきましては、中山間地などの通学距離が、小学生四キロメートル以上、中学生六キロメートル以上の児童・生徒の保護者に対し、補助を行っております。  なお、吉之元小学校につきましては、現在、補助対象となる児童がいないため、遠距離通学費の補助実績はないところでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 楡田勉議員。 ○(楡田 勉君) 遠距離通学費補助制度を今答弁されました。距離の規定があるようです。吉之元小学校は、小学生が四キロメートルとか、中学生が六キロメートルとかの距離がないみたいですので、これは難しいと思います。そうであれば、土木部長、「都城市通学路交通安全プログラム」に基づいて、合同点検を実施していく中で、機会あるごとに、特に県に強く要請をしていただきたいと。通学する一キロメートルの区間だけでも結構です。歩道の拡張ができないか、提案をしたいと思います。  今回は私も、最近自分に通学路の問題で陳情や要望があったことをまとめて質問しました。担当の土木部は答弁に大変だったろうと思います。私たち議員も、年四回ですけれども、議会だよりを発行するわけです。市民の皆様の税金を使って発行するのですが、私も今回質問しましたので、すぐまとめます。工事を行うところについては、例えば、先ほどの上金田の歩道拡張の問題でも、二問目以降は我々が答弁できないのです。  というのは、「楡田さん、あなたが言うことを優先的にやります」と行政としては言えないものですから、ですから答弁でもありますように、全体の要望箇所を考慮して、緊急性、整備効果などを総合的に判断してまいりますと。次のイムラ封筒前からの国立高専もそうです。本市全体の要望箇所を考慮して、緊急性、整備効果などを総合的に判断してまいります。その次も、市道原村・今町線の瀬之口橋もそうです。市全体の要望箇所、緊急性、整備効果などを総合的に判断してまいります。すべてこういう答弁でございました。これは部長がつくったわけではないのですけれども、決して責めているわけではないのです。  確かにその前に、危険な状況は認識しているという答弁がありました。私たちが議会だよりで、私の質問に対して、当局の答弁が全部この、本市全体の要望箇所、緊急性、整備効果などを総合的に判断してまいりますと、書かなければいけないわけです。きのう、私の周辺の同僚議員が言いましたが、議会はやはり議論をしないといけないところですが、何か少し夢のあるような答弁ができないものかと。くどいようですけれども、私がすることを先に言ってくれとは言いません。議場でそのことは認めませんけれども。そういうことで、ぜひ、活気のある議会にしていただきたい。今国会でも、大臣が、官僚の書く文章を読んでいるというのが揶揄されておりますので、元気な都城議会にしていただきたいと思います。それを提案して、すべての質問を終わります。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、楡田勉議員の発言を終わります。  午後二時五分まで休憩いたします。 =休憩 十三時五十三分=
    =開議 十四時  五分= ○議 長(荒神 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、福島勝郎議員の発言を許します。 ○(福島勝郎君) (登壇)こんにちは。九月定例会の最後の質問者となりました。社民の福島勝郎です。通告に従い、今回は、JR吉都線の今後の課題についてと、小学校におけるむし歯予防事業について質問します。  今回の質問は、同僚議員の質問もあったことから、確認の意味で重複するところもあろうかと思いますが、御了承願います。  初めに、去る八月十八日の宮崎日日新聞で、「JR吉都線・日南線廃止への危機」と報道されました。JR吉都線は、湧水町(吉松駅)から都城駅を結ぶ鉄道であり、名前の由来は吉松の「吉」と都城の「都」からきていると聞いています。吉都線は、肥薩線との乗りかえ駅である旧吉松町から日豊本線との乗りかえ駅である都城までのローカル線ですが、その歴史はかなり複雑です。  大正元年に宮崎線として、当時の鹿児島本線の吉松~小林間が開業しました。翌年には、小林~都城間が開業し、その後、宮崎まで延長されました。大正十二年には、小倉~吉松間が日豊本線となり、吉都線はかつて日豊本線の一部であったわけですが、昭和七年には、都城~隼人間が開業したことにより、日豊本線から切り離されて吉都線になりました。  余談ですが、昭和二年、八代~人吉~吉松~隼人間が鹿児島本線から切り離されて、肥薩線となりました。吉松駅から人吉に向かうには、熊本・宮崎県境の国見山地を越える大畑ループ線の中にある、スイッチバックの大畑駅があります。ループ線の中にスイッチバックのある駅は、日本広しと言えど大畑駅だけであり、人吉駅と矢岳駅の間で四百三十メートルもの高度差をループ線とスイッチバックで克服しています。肥薩線の真幸駅~矢岳駅間の矢岳越えの車窓は、日本三大車窓の一つに数えられます。大切な観光資源の一つとしては、必ずしも生かされていないようにも思えます。  吉都線は、霧島山の北東側をめぐり、宮崎県西部のえびの市、小林市と南部の都城市、そして、県都宮崎市及び鹿児島を結んでおり、都城~隼人間が開通するまでは、こちらが日豊本線だった時期があります。また、昭和四十九年から昭和五十五年まで、博多~宮崎間の特急おおよど、昭和三十四年から平成十二年まで、熊本~宮崎間に急行えびの、当初は準急と言っていましたが、経由し、肥薩線とともに中九州と南九州を結ぶ役割を担っておりました。  新聞の報道によりますと、吉都線は廃止の危機にあるということですが、都城市としての現在の取り組みについて、総合政策部長に伺います。  次に、本年三月議会では、保育園・幼稚園でのフッ化物洗口について伺いましたが、今議会では、小学校のフッ化物洗口事業について伺います。  三月議会では、フッ化物洗口については賛成・反対意見が存在し、疑わしいという意見を述べる専門家がいる以上、使用すべきではないこと。また、安全性、情報提供のあり方や価値観の多様化と配慮について問題があり、予防接種も個人の意思による接種となった現在、医薬品を使った洗口は歯科医師の指導のもと、家庭の責任ですることが望ましい、と述べたところです。  今回の補正予算で、小学校フッ化物洗口事業が掲げられておりますが、小学校におけるフッ化物洗口の経緯と、フッ化物洗口の範囲を今後、中学まで拡大するのか、教育部長に伺います。  以上、壇上での質問を終わり、以後は自席で質問していきます。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) (登壇)福島勝郎議員の御質問にお答えいたします。  本市は、JR吉都線利用促進協議会、及び、宮崎県鉄道整備促進期成同盟会に加盟しており、県や沿線自治体、民間経済団体等とともに、吉都線の路線の維持、及び、活性化を目的とした要望活動や利用促進事業等の実施に取り組んでおります。  具体的には、国やJR九州本社及び鹿児島支社に出向いての路線維持や観光列車誘致の要望活動、利用者や学校などからの利便性向上の要望のとりまとめ、利用促進のための企画列車のツアーや助成事業などに取り組んでいるところであります。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) (登壇)それでは、福島勝郎議員の御質問にお答えいたします。  本市は、これまで各学校を通して、むし歯予防の重要性についての情報提供や指導を行ってまいりました。また、学校歯科医の協力を受け、歯科相談や講演会なども開催しております。さらに、都城歯科医師会は市の補助事業として、希望する小中学校を訪問し、口腔衛生指導を別途実施しております。このような取り組みの中、本市の児童・生徒のむし歯本数は減少しておりますが、宮崎県内の市町村と比較しますと、依然として、むし歯保有率が県内においてワースト五位となっている状況です。  このことから、平成二十八年度に「都城市学校におけるフッ化物洗口のあり方検討会設置要綱」を定め、要綱に基づき検討会を開催してまいりました。また、「都城市学校におけるフッ化洗口のあり方検討会」の助言により、平成二十八年十一月、保護者及び教職員へフッ化物洗口についてのアンケートを実施しております。フッ化物洗口事業は、この「都城市学校におけるフッ化物洗口のあり方検討会」の答申を受け、導入を計画した次第です。中学校の実施につきましては、小学校のモデル校の状況を見て、研究していきたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) この吉都線問題には、九州新幹線の開業が負の影響を与えていると思われます。新八代から宮崎方面へのバス路線が開業しておりますし、現在は、車社会の時代で鉄道を利用する人が少なくなり、年々乗降率が下がってきていると思います。通勤・通学への利用が主で、一般の人が利用することはほとんどないと思われ、加えて、少子高齢化で今後さらに鉄道を利用する人が少なくなると予想されます。  先ほど、JR吉都線利用促進協議会、及び、宮崎県鉄道整備促進期成同盟会に加盟しているとのことでしたが、吉都線の沿線自治体でつくる利用促進協議会の内容を総合政策部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  JR吉都線利用促進協議会は、利用を促進することにより、沿線地域の魅力を広く情報発信し、地域産業の振興及び活性化を図ること等を目的として、平成六年八月に設立し、現在は、吉都線沿線の鹿児島県湧水町、えびの市、小林市、高原町及び都城市の三市二町で構成しております。その目的を達成するために、構成市町が連携して、沿線の観光資源をめぐる列車ツアーの開催や民間団体による駅周辺の活性化、景観向上の取り組みへの助成事業、さらには今年度は、小・中学生等の運賃を助成する小中学校等利用促進事業などに取り組んでおります。  また、JR九州に対しては、鹿児島支社に直接出向いて、吉都線の維持や観光列車の誘致、利便性の向上を図るためのダイヤ改正等にかかる要望活動を毎年実施しているところであります。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 本市のJR吉都線利用促進協議会では、沿線自治体の保・幼・小・中学校等の児童・生徒が吉都線を利用し、社会見学や文化・スポーツ交流などを行う場合、運賃を助成する事業に取り組んでいるとのことでした。一般市民にも助成を拡大され、今後もさらに、JR九州に対する存続要望活動を強化していただきたいものと思います。  九州管内には、さまざまな観光列車があります。例を上げますと、宮崎~南郷を結ぶ特急海幸山幸、熊本~人吉を結ぶSL人吉、特急かわせみ・やませみ、熊本~吉松を結ぶ特急いさぶろう・しんぺい、吉松~鹿児島中央を結ぶ特急はやとの風等の観光列車が走っています。  都城も観光列車、季節列車等の考えはないのか、そして、今後の市としての取り組みについて、総合政策部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 総合政策部長。 ○総合政策部長(吉永利広君) お答えいたします。  利用促進協議会といたしましては、長年、蒸気機関車の運行を要望してきた経緯がありますが、近年では、観光列車の運行企画の実現に向けて協議がなされ、吉都線以外で運行されている観光列車に関する事例研究を行ってきております。  平成二十九年度は、利用促進協議会事業として、株式会社宮崎放送とタイアップした観光列車「海幸山幸」を誘致してのイベントツアーが年内には実施される予定となっております。イベントツアーの運行の効果等を踏まえて、さらに関係機関等に対し、要望を重ねてまいります。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 蒸気機関車の運行を長年要望してきたのですが、近年さまざまな観光列車の運行が企画されており、吉都線でも今年度中に観光列車「海幸山幸」の運行計画がある、とのことでした。先ほども述べたとおり、少子高齢化社会になり、人口が減少していく中、JR九州では、将来的な存続に関して、地元と財政負担のあり方を含め協議していくとしています。各自治体では、財政状況が厳しい中、負担が大きくなると存続は難しいとも言われています。この吉都線問題は、市として喫緊の課題と思いますので、今後も利用促進に向けて、なるべく早く対応していただきたいと思います。  では次に、小学校におけるフッ化物洗口について伺います。  むし歯本数は減少してきているものの、依然として都城市は県内でもワースト五位になっており、むし歯予防を進める一つの手段として、フッ化物洗口のあり方検討会で実施をするとの結論に至ったものと、経緯を伺いました。また、中学校での実施は、小学校実施での状況を見て研究する、と伺いました。  それでは、昨年十一月に保護者・教職員へのアンケートが実施され、今回、小学校でのモデル校を設定して開始しようとしていますが、そのことについて伺ってまいります。  アンケートを実施した保護者数、教員数とその結果、設問内容について、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えします。  まず、保護者アンケートにつきまして御説明いたします。  全世帯にアンケートを依頼し、回答率約七五・九%にあたる八千五百四十九世帯から回答をいただきました。アンケートの設問内容は、大きく次の四つです。「フッ化物洗口実施についての可否とその理由」、「フッ化物洗口実施にあたって知りたいこと」、「どの立場の方から説明などを知ることが有効であるかと考えるか」、「フッ化物洗口に関して知るために有効な手段には何があると思う」というものです。  次に、教職員アンケートにつきまして御説明いたします。  全小・中学校にアンケートを依頼し、回答率約九〇・三%にあたる九百八十二人から回答をいただきました。アンケートの設問内容は、大きく次の四つです。「フッ化物洗口実施についての可否とその理由」、「フッ化物洗口実施にあたって不安なこと」、「どの立場の方から説明等を受けることで、不安を解消するために有効であると考えるか」、「フッ化物洗口実施にあたっての不安解消のために、有効な手段には何があると思うか」というものです。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 保護者からの回答が一万千二百七十五世帯中、八千五百四十九世帯で、回収率が七五・九%、教職員が千八十七人中、回答数九百八十二人で、九〇・三%ということでした。アンケートへの回答が全員ではないとのことでしたが、せっかくのアンケートですので、回答率をもっと上げた上で検討していただきたかったと思います。  アンケートの中では、保護者の賛成意見、反対意見のパーセンテージはどのようになっているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えします。  保護者のフッ化物洗口について、「実地したい」、「できれば実施したい」との賛成意見としての回答は八四%、「できれば実施したくない」、「実施したくない」との反対意見としての回答が八%、また、「わからない」との回答も八%となっております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 賛成八四%、反対八%、わからないが八%だったとお聞きしました。アンケートの問う内容が、保護者・教職員に対して、十分に説明責任を果たしていたのか、有効論と疑問視する声との両論を併記していたのか等、わかりにくかったのではないかと思います。  アンケートでは、子供への実施についての希望調査ではなく、また、この結果で都城市の学校でのフッ化物洗口の実施の可否が、そのまま決まることはないと書かれていました。厚生労働省が定めたガイドラインにも、フッ化物洗口導入に対するインフォームド・コンセントの重要性がうたってあります。フッ化物洗口を実施する場合には、本人あるいは保護者に対して具体的な方法、期待される効果・安全性について十分に説明したのち、同意を得て行うとしていますが、安全性や必要性だけを説明するのでなく、リスクも説明した上での同意を得るべきものと思います。  また、洗口実施に際しては、アンケート調査で問うた、斑状歯、アレルギー・骨硬化症、誤飲、実施しない児童への問題、環境の問題等、さまざまな問題点があります。今後は、保護者に対する十分な説明をしていかなければならないと思います。保護者全員が賛成しているわけではなく、反対者もいますので、それに対する対応が重要ではないかと思います。  では、フッ化物洗口の導入に関する県内九市の状況についてと、平成二十二年度から実施した宮崎市では、平成二十五年度には全校実施していますが、その効果はどのようになっているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  平成二十九年度現在、宮崎県内の小・中学校におきまして、フッ化物洗口事業を実施している市は、開始時期の早い順に、宮崎市、日南市、串間市、延岡市の四市となっています。  宮崎市では年々、むし歯有病者率の減少が見られているようです。その要因としましては、フッ化物洗口事業だけでなく、学校内で行われる歯磨き指導や菓子類の選び方の工夫など、複合的であり、そのことがむし歯有病者率の減少につながっているのではないか、とのことです。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) フッ化物洗口を実施しているのは四市ですが、宮崎市を除く三市については、実施年数が浅いため、明らかな実績ありとするには時期尚早ということだと思います。四市の学校で実施されているとの報告があったところですが、実は一〇〇%の実施校は宮崎市、串間市のみであり、フッ化物洗口の児童の実施率は一〇〇%ではないのではないでしょうか。宮崎市では、むし歯有病率の減少が見られるが、その要因がフッ化物洗口事業だけでなく、歯磨き指導や菓子類の摂取の工夫など、複合的な要因がある、としています。  宮崎県健康増進課が行った、平成二十七年度の歯科疾患実態調査では、本市の十二歳児の一人平均むし歯数は二・二四本とあります。県の平均は一・三一本でした。  この状況を見て、本市として今後、どこまで減らしたいのか、目標値をどのように設定しているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  本市における児童・生徒のむし歯については、目標値としまして、「みやこのじょう健康づくり計画21」にて、平成三十五年度に十二歳児の一人平均むし歯本数を一本まで減少させることを掲げております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 「みやこのじょう健康づくり計画21」では、平成三十五年度における十二歳児の一人平均むし歯数を一本とするのが目標だと言われました。先ほどの宮崎市でも示されているように、むし歯予防にはフッ化物洗口だけでなく複合的な要因もありますので、これを踏まえた上で、目標の一本に近づけるような取り組みを期待しております。  次に、新学習指導要領の改正ポイントでは、子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成、社会に開かれた教育課程の重視と、知識及び技能の習得と思考力等の育成のバランスを重視する現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成、また、先行する特別教科など、道徳教育の充実や体験活動の重視、体育・健康に関する指導の充実により、豊かな心や健やかな体を育成する、とうたっています。  学習指導要領の改定で、教職員の授業、事務量が増大するのではないかと思いますが、この点を教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  小学校では平成三十二年度、中学校では平成三十三年度より、新学習指導要領が全面実施され、それに伴い、小学校三、四年では外国語活動、小学校五、六年では外国語科が導入され、授業時数が増加となります。それに伴いまして、年間計画・授業計画・授業準備・学習の評価等、教職員の事務量も増大いたします。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 学習指導要領の改定により、授業時間数がさらに増加するとのことですが、教職員は授業だけでなく、煩雑な事務も抱える中、加えてのフッ化物洗口に対する薬剤等の指導には、物理的に余裕がないと思われます。教職員へのアンケート結果では、どのくらいの教職員が反対意見を持っているのか、そして、その理由について、どのように把握されているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  教職員のアンケート結果では、「実施したくない」という意見は全体の三八%、「できれば実施したくない」という意見は全体の二五%、合わせますと六三%が反対の意見でした。「実施したくない」、「できれば実施したくない」と回答されている方の理由は、次のようなものです。  「フッ化物洗口を実施することで、業務上の煩雑感が増す」、「誤飲等が起きたりした場合は、だれが責任をとるのか不安である」、「児童・生徒の身体への影響についてわからない」、というものです。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 教職員の反対は六三%ということで、教職員の反対意見としては、フッ化物洗口の業務上の実施は煩雑感が増す、誤飲等が起きたりした場合は、だれが責任をとるのか、児童・生徒への身体への影響についてもわからない等々あった、と伺いました。授業時間やその準備等で時間的余裕がなく、フッ化物洗口に対しての心配が、教育現場にはかなりあると思います。この点については、教職員との話し合いがもっと必要だと感じました。  先ほど、学習指導要領の改定により、授業・事務量が増加するとの回答がありましたが、そうした中で、フッ化物洗口が入ってくるとすれば、ただでさえ教職員は多忙を極めている中、溶液はだれが作成するのか、フッ化物洗口は毎日法か、週一回法か、濃度は何%でするか等々、プレッシャーがかかることになります。予想される現場での混乱を避けるためにも、週一回法をとり、フッ化物洗口溶液は薬剤師による希釈液の搬入ができないものか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  フッ化物洗口は週一回の実施、濃度につきましては、四百五十PPMで計画しております。  フッ化物洗口液の希釈及び作成につきましては、「都城市学校におけるフッ化物洗口のあり方検討会」にて協議を重ねてまいりました。現時点では、薬剤師ではなく、学校歯科医の作成する指示書をもとに、各学校の管理職をはじめとする教職員の協力を得て行うことを考えております。このことにつきましては、今後、モデル校の様子も参考にし、研究してまいります。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) フッ化物洗口は週一回の実施とし、濃度は四百五十PPMで希釈、作成については薬剤師によるものでなく、歯科医の指示書をもとに管理職、教職員の協力を得て実施するとの考えを伺いました。先ほども言いましたように、教職員は現状の仕事で手いっぱいの状態ということを述べております。今以上の業務量増大に鑑み、薬剤師による週一回搬入の導入を再度検討していただきたいと思います。今後、モデル校の様子を参考にして研究するとのことでしたが、より安全で、混乱を引き起こさない方法を考えていただきたいと思います。  保育園・幼稚園では、フッ化物洗口のマニュアルを作成していますが、小学校でのフッ化物洗口のマニュアルは作成しているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  現在、原案の作成途中です。「都城市学校におけるフッ化物洗口のあり方検討会」においても、審議いただく予定としております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 都城保健所地域歯科保健推進協議会のマニュアルによると、むし歯は保育所・幼稚園から小・中学校までの、乳歯から永久歯へ生えかわる時期の予防が大切と言っています。現在のマニュアルには、実施の手順が書かれ、開始前には保護者からの承諾を得て実施するとあります。また、歯科医師の指示書もつけてあります。  小学校への導入に際するマニュアルは、まだ作成していないとのことですが、保護者・教職員への説明会等に間に合わないのでは、と危惧されますので、早急に作成していただきたいと思います。
     モデル校選定については、前回の質問で十校程度とする回答がありましたが、モデル校の選定基準はどうなっているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  モデル校の選定につきましては、保育園もしくは認定こども園等において、フッ化物洗口を経験した児童が在籍することを最優先しました。この理由は、フッ化物洗口の効果を上げるには、継続することが重要と言われることをもとにしております。また、各小・中学校、学校歯科医の先生方からの助言も選定時の参考としております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) モデル校は十校程度とし、実施予定者は千三百人程度の試算と聞きました。  また、前回の質問でも、モデル校は決めていないとのことでしたが、早く発表していただきたいと思います。保育園・幼稚園等で既に実施されている地区の小学校をモデル校として選定することを最優先し、各小・中学校の学校歯科医からの助言も選定の参考になるとのことでした。  これから、保護者への説明会をはじめ、また、保護者への導入への可否の意思確認が書面で交わされると思いますが、事業導入への判断基準はどのようになっているのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  保護者に対しまして、同意書をとります。  事業導入への判断基準について、御説明いたします。  まず、実施予定校ごとに教職員向けの事業説明会を実施します。それから、児童の保護者向けの事業説明会を実施します。その後、児童の保護者へ、フッ化物洗口の希望調査を行うこととしております。保護者の希望調査の結果、三分の二以上の同意が得られましたら、学校への事業導入となっており、このときの三分の二以上の同意が得られるかどうかが判断基準となります。  なお、保護者や児童からの、フッ化物洗口を途中で取りやめたいという希望にも対応する予定でございます。  保護者及び教職員への事業説明会につきましては、歯科医師会の協力を得て、教育委員会主催で実施する計画としております。また、事業説明会の開催日時につきましては、より多くの保護者が参加できるよう、学校と協議した上で、開催日時の調整をしていく予定でございます。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 希望調査の結果、三分の二以上の同意があった場合、事業導入への同意が得られたものと判断すると伺いました。保護者の意思確認の場合は、十分なインフォームド・コンセントの実施が求められます。フッ化物洗口の必要性・有効性、安全な実施法と同時に、副作用や薬剤への注意記述なども説明した後、実施の可否を書面で確認していくべきだと思います。  モデル校については十校程度とされるものの、現時点ではどの学校になるか発表されませんが、モデル校の試行期間を何年として、全校実施に持っていく計画なのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  平成二十九年度におけるフッ化物洗口事業実施のモデル校の実施状況を加味した上で、フッ化物洗口自体のやり方についても検討しながら、実施校を少しずつふやしていきたいと考えております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) モデル校の実施状況を加味した上で、今後、フッ化物洗口自体のやり法についても検討しながら、実施校をふやしていく予定とお聞きしました。モデル校の試行開始前には、子供たちの現在のむし歯等の数値や未処理数等の統計をとって、今後の参考にしていかなければなりません。  それでは、今般の補正予算に二百十九万八千円の予算が計上されていますが、その内訳と積算根拠、さらには毎年かかる経費及び全校実施した場合の試算は幾らなのか、教育部長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  予算二百十九万八千円は、モデル校を十校程度、実施予定者数を千三百人程度として、需用費七十九万千円、委託料七十五万九千円、備品購入費六十四万八千円より計上しております。需用費は、薬剤やボトル、紙コップや使い捨てビニール手袋、フッ化物洗口誤飲対応用品や廃棄用ビニール袋など、希釈液の作成やフッ化物洗口にかかるものの費用となっており、薬剤の費用は約八万三千円となっております。委託料は、フッ化物洗口実施に伴う廃棄物処理委託費であり、業者に委託し廃棄いたします。備品購入費は、薬剤を保管する保管庫約十八万四千円、フッ化物洗口液を保管するキャビネット約四十六万四千円となっております。  全校で実施した場合、小学校での事業費は約六百五十万円、中学校での事業費が約三百万円と試算しております。委託料につきましては、モデル校実施後の結果をもとに算出する予定です。初期費用としての備品購入費は小学校で約二百三十万円、中学校で約百二十万円と試算しております。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) 内訳は需用費七十九万千円、委託料七十五万九千円、備品購入費六十四万八千円であると伺いました。初期費用として小学校で二百三十万円、中学校では百二十万円と試算しているとのことでした。  宮崎市では、平成二十三年度から三十校で実施されています。初年度の経費の内訳は、報償費(保護者説明会の歯科医師十九人で十九万円)、需用費(ポンプ・紙コップ・ティッシュ・ミラノール等)、備品購入費(薬品庫・キャビネット等)で、合計四百七十七万千八百十円でした。平成二十四年度では、六十六万三千百九十五円、平成二十五年度は七百七十三万千五百二十二円、平成二十六年度は四百十一万六千四百八十四円で、平成二十七年度は二百九十九万九千三百二十円となっており、六年間で二千六百二十五万三百三十一円の経費を要しています。  本市では、今回小学校だけでの試行ですが、中学校まで実施したとすると、さらに大きな経費がかかることは必然です。今回提示の補正予算については、内訳等何ら明確な説明がなかったため、質問した次第です。仮にも補正予算の上程ですから、今回のこのような粗雑な提案はあり得ません。新規事業を開始するにあたっては、もっと丁寧な説明がなされるべきであり、この点注意を促しておきます。  あと一つ気がかりなのは、劇薬であるミラノールの処理の問題です。これについては、まだ勉強していませんので、今後、改めて質問してまいります。  では最後に、これも心配される洗口時の事故についてですが、九州管内での事故については、熊本における洗口液の取り違いが二件発生したとの報告があります。「健康被害はなし」となっており、幸いでした。フッ化物洗口は、安全性は高いと言われるものの、こうした人為的ミスが起きる危険性を常にはらんでいると思います。  公衆衛生事業の場合には、行政などの実施主体の長に責任が生じるとありますが、フッ化物洗口において、もし事故等が起こったときの責任はだれがとるのか、最後に市長に伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 市長。 ○市 長(池田宜永君) お答えいたします。  フッ化物洗口事業は、教育委員会の事業でありますので、実施の責任は都城市にあるということになります。 ○議 長(荒神 稔君) 福島勝郎議員。 ○(福島勝郎君) フッ化物洗口の導入にあたっては、何度も言いますが、子供たちの実態・課題等を踏まえた上で、安全性や効果及び注意点などについて、学校歯科医の指導のもと、学校・家庭・地域・関係機関が正しい知識を共有することが大切です。予防接種の場合も、個人の判断による接種の実施となっている現在、医薬品を使った洗口についても、歯科医師の指導のもと、家庭の責任で実施することが第一義のものと思います。  最後に、モデル校を選定してフッ化物洗口をするわけですが、臨床を重ねて、効果判定や統計等、具体的かつ緻密に実施していただきたいと思います。  以上で、質問を終わります。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、福島勝郎議員の発言を終わります。  以上をもって、一般質問を終結いたします。  午後三時まで休憩いたします。 =休憩 十四時五十分= =開議 十五時〇〇分= ○議 長(荒神 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎日程第二 議案第五九号から 日程第二四 議案第九五号まで ○議 長(荒神 稔君) 次に、日程第二 議案第五九号「都城市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について」から、日程第二四 議案第九五号「平成二十八年度都城市水道事業会計処分利益剰余金の処分について」までの、以上二十三議案を一括議題といたします。  質 疑 ○議 長(荒神 稔君) 議題に対する提案理由の説明は既に終わっておりますので、これより質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、発言を許します。  まず、筒井紀夫議員の発言を許します。 ○(筒井紀夫君) 今回提出されました議案第六五号「平成二十九年度都城市一般会計補正予算(第二号)」の中で、新工業団地調査事業の補正予算、議案第六九号「平成二十九年度都城市工業用地造成事業特別会計補正予算(第一号)」について、お伺いいたします。  この事業につきましては、平成二十七年度の十二月議会で補正予算が出され、それを受けて、平成二十九年度の当初予算に測量調査、設計委託として九千八百万円の予算が上がっております。今議会でまた埋蔵文化財発掘調査費、上水道施設調査設計委託料として七千六百二十一万九千円の補正予算が上がっておりますが、それと同時に、工業団地造成事業特別会計補正予算で、用地取得費として六億三千六百万円の債務負担行為が計上されております。  団地の用地買収の計画が着々と進んでいるように考えているのですが、この中で、新工業団地の地域を予定されているところはどこになっているのか、そして、用地面積はどれぐらいなのか、お聞きいたします。 ○議 長(荒神 稔君) 商工観光部長。 ○商工観光部長(中島幸二君) それではお答えいたします。  平成二十六年度から新工業団地の適地選定に着手していたところですが、その候補地の中から都城インター付近に絞り込み、現在の予定地を決定いたしました。地元説明会でもおおむね地権者の了承を得ておりますが、あくまでも地権者交渉の段階であり、契約までに至っていないことなどから、場所等の詳細についての公表は差し控えさせていただきます。  なお、団地の整備面積は約三十ヘクタールでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 筒井紀夫議員。 ○(筒井紀夫君) これがうまく交渉ができればと考えます。  今現在、どのくらいの進捗状況なのか、そして、債務負担行為が起こされておりますが、これに向かっての今後の計画はどのようになっていくのか、お伺いします。 ○議 長(荒神 稔君) 商工観光部長。 ○商工観光部長(中島幸二君) それではお答えいたします。  進捗状況につきましては、昨年度末に新工業団地整備にかかる基本設計を作成しましたが、まだ予定地が決まったばかりですので、事業に着手した段階という状況でございます。  また、今後の計画といたしましては、まず、土地売買の仮契約を本年十月から行い、その後、文化財発掘調査を本年十二月から平成三十一年十一月にかけて行う予定です。本年度に着手した実施設計が完了すれば、関係機関との協議を重ね、農地転用や開発行為の許可を得て、所有権移転登記や造成工事等に順次着手していく予定でございます。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、筒井紀夫議員の発言を終わります。  次に、森りえ議員の発言を許します。 ○(森りえ君) 議案第六五号「平成二十九年度都城市一般会計補正予算(第二号)」について伺います。  一つは、志和池中央ふれあい広場管理に要する経費についてです。平成二十八年十月十五日にオープンした志和池中央ふれあい広場です。それが今度の補正予算で二千六百五十二万二千円が計上されています。その理由について伺います。そして、トイレの設置基数とその仕様はどうなっているのか、バリアフリーも含めてどうなるのか伺います。子供用のトイレの設置はどのようになる予定なのかも伺います。それから、管理道路改修工事費とはどのような改修をするのか伺います。  二つ目です。地域経済応援ポイント活用事業について伺います。  歳入千三百四十万二千円の積算根拠を伺います。それから、発行ポイント受け入れに伴う必要経費とは、一体どのようなものなのでしょうか、伺いたいと思います。そして、当初予算では報償費となっていたものが、今回の補正予算では、交付金に組み替え補正とあります。その理由を伺います。そして、地域経済応援ポイントを行うことによる経済効果をどう見込んでいるのか、伺いたいと思います。  三つ目です。新工業団地調査事業についてです。  新工業団地調査事業七千六百二十一万九千円が今回計上されていますが、その理由を伺います。その内容、当初予算九千八百万円の中の測量調査、設計委託との違いを教えてください。また、今後、調査に関する必要な経費が出てくるのかどうか、伺います。  大きな二つ目です。  議案第六九号「平成二十九年度都城市工業用地造成事業特別会計補正予算(第一号)」ですが、債務負担行為として補正予算六億三千六百万円が計上されています。その理由について伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 環境森林部長。 ○環境森林部長(上畠 茂君) お答えいたします。  まず、一点目の今回二千六百五十二万二千円の補正予算をつける理由でございます。  志和池中央ふれあい広場は、オープン後、広場利用者や地元協議会からトイレ増設等の要望があったところでございますが、この広場は、一般廃棄物最終処分場跡地であるため、利用には工作物の荷重や地面を深く掘りげられないなどの制限がございます。トイレの設置につきましては、浄化槽の設置が必要であり、埋設ができないため、県などの関係機関と協議してまいりました。このたび、関係機関との協議が整いましたので、今回御提案させていただいたところでございます。  今回の補正予算の内訳は、主に遊具広場へのトイレ設置及び管理用道路の改修でございます。  二点目、トイレの設置基数とその仕様です。  トイレの設置基数については、男性用は小便器二基及び洋式大便器一基、女性用は洋式大便器二基でございます。設置するトイレの仕様については、内部はバリアフリーとなっており、公園敷地との段差も解消する予定でございます。  また、子供が多く利用する遊具広場内に設置するトイレであるため、小便器は子供から大人まで使用できるもの、また、大便器は子供用のアタッチメントで対応したいと考えております。  三点目でございます。  管理用道路改修工事費についてでございますが、管理用道路は志和池中央ふれあい広場の東側の、リサイクルプラザへ向かう市道と平行している、一般廃棄物最終処分場を管理するための道路でございます。管理用道路の改修については、市道と管理用道路の間にある側溝にふたをすると同時に、同広場の駐車場と管理用道路に五十センチメートル程度の段差があるため、その段差を埋め立てて解消することとしております。  なお、この段差解消の際に、新設するトイレの浄化槽を埋設し、段差解消した部分は同広場の駐車場用地とする予定でございます。 ○議 長(荒神 稔君) 商工観光部長。 ○商工観光部長(中島幸二君) それではまず、地域経済応援ポイント活用事業についてお答えいたします。  一点目の、歳入千三百四十万二千円の積算根拠でございますが、地域経済応援ポイントに係る協力会社は、現時点で三井住友カード株式会社、日本航空株式会社、株式会社NTTドコモなど、十二社ございます。国内の会社が発行するポイントやマイレージ等の総額は、年間四千億円を超え、そのうち三割から四割が使われていないと推計されております。  今回はこの総額の一割に相当する四百億円程度が、地域経済応援ポイントに変換されると仮定し、その四百億円を全市区町村数で割り、制度開始の九月から三月までの七カ月分を予算計上したものです。  次に、発行ポイント受け入れに伴う必要経費についてでございますが、必要経費につきましては、地域経済応援ポイント活用事業に対応する商店等の登録や、精算事務等に従事する臨時職員に係る経費を予算計上しております。  次に、組替補正とした理由でございますが、当初予算に計上した際には、本市が実施する各種イベント等への参画に対して、ポイントを付与することから、報償費が妥当であるとして計上したものです。しかしながら、制度開始に伴い、国から例示された予算科目が交付金であったことから、当初予算計上分につきましても交付金に組み替えたものでございます。  次に、本市における経済効果についてですが、経済効果につきましては、現時点で算定しておりませんが、クレジットカード会社のポイントやマイレージ等から、都城市ポイントに変換される千三百四十万二千円は、直接的な経済効果と言えると考えております。今後、この仕組みをより多くの方に周知し、利用者の拡大に努めることで、本市の地域活性化につなげてまいりたいと考えております。
     続きまして、新工業団地についてです。  今回新たに七千六百二十一万九千円を予算要求する理由でございますが、今年度に入りまして、新工業団地候補地のめどがつきましたので、平成二十九年度の当初予算で計上できなかった調査経費を、計上するものでございます。新工業団地調査事業七千六百二十一万九千円の内訳は、埋蔵文化財発掘調査費が二千四百七十一万九千円、工業団地に上水道を整備するための上水道施設調査設計委託料が五千百五十万円でございます。  また、当初予算九千八百万円の中の測量・調査・設計委託との違いでございますが、平成二十九年度当初予算で計上しました測量・調査・設計委託は、工業団地の実施設計に係る経費でございます。今後の調査に要する必要な経費があるのかという御質問ですが、埋蔵文化財発掘調査は、平成三十一年十一月まで行う予定でございますので、来年度以降もそれぞれの当初予算でその調査経費を計上する予定であります。  なお、それ以外の調査経費を計上する予定は、現在のところはございません。  続きまして、議案第六九号の債務負担行為補正の理由でございますが、新工業団地の用地取得につきましては、その支払いは来年度になりますが、本年十月から地権者と仮契約を締結する予定としていることから、今回その必要額を、債務負担行為補正として御提案したものでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、森りえ議員の発言を終わります。  次に、徳留八郎議員の発言を許します。 ○(徳留八郎君) 議案第六五号「平成二十九年度都城市一般会計補正予算(第二号)」の三〇款 農林水産業費の畜産競争力強化整備事業で、二億千九百九万七千円の県の補助が出ているわけですが、これを受ける事業主体の酪農クラスター協議会の経緯をお知らせいただきたいと思います。それと設置場所、完成が大体いつごろになる予定なのか。  次に、議案第九〇号「議決事項の変更について」、平成二十八年九月二十一日決定した議案の第一三九号の一部変更する理由、電気工事の件ですが、変更する理由と内容、全体と竣工の時期はいつごろになる予定か、前と変更ないのか、お知らせいただきたいと思います。 ○議 長(荒神 稔君) 農政部長。 ○農政部長(石井吉博君) お答えいたします。  まず、クラスター事業の経緯でございますが、平成二十八年度TPP対策として、畜産クラスター事業の活用による我が国の畜産・酪農の生産基盤の予算が組まれ、都城市においては昨年六月議会において、肉用牛八件、酪農三件、養豚一件、肉用鶏二件で八億九千八百六万千円を補正いたしました。九月議会におきまして、肉用牛三件、肉用鶏二件、酪農一件で三千六百十二万千円を補正いたしました。さらに、十二月議会において、肉用牛五件、養豚一件で二億九百三十三万円を補正いたしました。また、三月議会におきましても、採卵鶏一件で八億千四百八万八千円を補正いたしました。今回、畜産生産者の希望にあわせて、九月議会に酪農クラスター事業として三件で、二億千九百九万七千円を補正しようとするものです。  今回の九月補正における畜産競争力強化整備事業の設置予定場所は、志和池の酪農家二戸において、バンカーサイロ二カ所を予定いたしております。さらに、庄内の酪農家一戸において、牛舎三棟、搾乳ロボット四台を含む整備を予定いたしております。  最後に、完成時期でございますが、平成三十年三月末の完成を予定いたしております。 ○議 長(荒神 稔君) 教育委員会総括参事。 ○教育委員会総括参事(江藤博之君) お答えいたします。  まず、一点目の変更する理由につきまして、御説明いたします。  本件につきましては、平成三十一年度に開催予定であります全国高等学校総合体育大会などの全国規模の大会に対応できる施設にするため、機能の強化を図るものです。  次に、変更の内容としましては、空調をロビーや廊下部分までの供用部分に追加するための電気設備と、全国大会などの競技開催基準に合わせるため、照明を千ルクスへ変更するための照明設備に係る追加によるものです。  最後に、全体の進行の時期につきましては、サブアリーナ、武道場の工事期間は、当初の計画どおり、平成三十年六月末までとなっており、工期の変更はございません。 ○議 長(荒神 稔君) 徳留八郎議員。 ○(徳留八郎君) わかりました。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、徳留八郎議員の発言を終わります。  次に、畑中ゆう子議員の発言を許します。 ○(畑中ゆう子君) 議案第六五号「平成二十九年度都城市一般会計補正予算(第二号)」について質問させていただきます。  一点目が、みやざきの農を支えるひなた資金利子補給金について伺います。  みやざきの農を支えるひなた資金の利子補給という中身になっておりますが、この資金とはどのような資金なのか伺います。  二点目が、公設地方卸売市場事業特別会計繰出金について伺います。  公設地方卸売市場関連商品売場棟の基本計画とは、どのような計画なのか伺います。  三点目が、都城市の単独農地整備事業と市単独農道整備事業について伺います。  この中身がなぜ組み替え予算となっているのか伺います。  四点目が、「はばたけ都城!」六次産業化推進事業について伺います。  このふるさとプロデューサー育成支援事業とはどのような事業なのか。さらに、催事開催及び職員研修に伴う旅費の増は、中身はどのような内容なのか伺います。 ○議 長(荒神 稔君) 農政部長。 ○農政部長(石井吉博君) お答えいたします。  まず、みやざきの農を支えるひなた資金についてでございます。  みやざき農業改革資金として従来からありました資金に、今年度から宮崎県独自の肥育素牛価格変動対策資金が加えられたことにより、みやざきの農を支えるひなた資金に名称が見直されたものでございます。  資金の種類といたしましては、農業近代化資金、農業経営負担軽減支援資金、災害資金、経済変動・伝染病等対策資金、肥育素牛価格変動対策資金の五つで構成されています。農業者は、本資金を農業用機械や施設、家畜や飼料の購入など、農業経営の規模拡大や改善・維持のために活用されておられます。  続きまして、公設地方卸売市場関連でございます。  公設地方卸売市場内の関連商品売場棟、いわゆる市場の駅につきましては、昭和五十五年七月一日に開設しております。今般、市民に開かれた地域拠点市場としての機能を再構築するため、基本計画を作成しようとするものでございます。  最後に、市単独事業について、組み替えの理由でございます。  市単独農地整備事業における工事請負費は、現計予算で三百二十万円でございます。今回、排水路改修工事を行う平塚町平長谷地区の工事費が五百万円必要になりました。そのため、不足する百八十万円の工事請負費を市単独農道整備事業の修繕料から充当するものであります。 ○議 長(荒神 稔君) 六次産業化推進事務局長。 ○六次産業化推進事務局長(井福重文君) それではお答えいたします。  まず、ふるさとプロデューサー育成支援事業についてでございますが、本事業は、中小企業庁が所管する人材育成のための研修事業で、その目的は地域の関係者を巻き込みながら、農林畜産物をはじめとする地場産品のブランド化、あるいは国内での販路開拓などに取り組む、中心的な人材を育成することにあります。  研修概要につきましては、地域プロデューサーとしての実績を持つ先進事業者のもとで、マーケティングノウハウを学ぶ座学研修のほか、生産から加工、販売に至るまでの実地研修や、営業研修などの実務研修が主なものとなっており、今後、本市が推進していくこととしております攻めの販売戦略、いわゆる商品力の強化とか販売力の強化でございますが、これらを図る上で、大変有意義な内容となっていることから、今回、当該研修事業に参加するものでございます。  次に、旅費関係についてでございますが、まず、催事開催旅費につきましては、公益社団法人宮崎県物産貿易振興センターが主催する松屋銀座、東京の百貨店でございますが、ここで宮崎フェアが開催されまして、これに出展するための職員旅費で、これを契機に、松屋でのスポット商品化、さらには定番商品化による販路拡大を目指し、参加するものでございます。  次に、職員研修に伴う旅費につきましては、先ほど御説明いたしましたふるさとプロデューサー育成支援事業に係る職員旅費でございます。今回の旅費の増額につきましては、いずれも攻めの販売戦略を具体的に推進していくための経費として計上したものでございます。 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、畑中ゆう子議員の発言を終わります。  通告による質疑はこれで終わります。  ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議 長(荒神 稔君) 質疑はないようですので、質疑を終結いたします。  委員会付託 ○議 長(荒神 稔君) これより付託を行います。  ただいま議題となっております二十三議案につきましては、議席に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ◎日程第二五 諮問第三号から 日程第三〇 諮問第八号まで ○議 長(荒神 稔君) 次に、日程第二五 諮問第三号から、日程第三〇 諮問第八号までの「人権擁護委員候補者の推薦につき議会の意見を求めることについて」の六諮問を一括議題といたします。  質 疑 ○議 長(荒神 稔君) 議題に対する提案理由の説明は既に終わっておりますので、これより質疑に入ります。  質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議 長(荒神 稔君) 質疑はないようですので、質疑を終結いたします。  委員会付託の省略 ○議 長(荒神 稔君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております、諮問第三号から諮問第八号までの六諮問につきましては、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議 長(荒神 稔君) 御異議なしと認めます。  よって、お諮りしましたとおり、委員会付託を省略することに決定いたしました。  ただいま議題となっております六諮問の討論及び採決は、来週二十七日に行います。 ◎休 会 ○議 長(荒神 稔君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。  ここでお諮りいたします。  明二十二日、来週の二十五日及び二十六日は、各委員会の審査等のため休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議 長(荒神 稔君) 御異議なしと認めます。  よって、明二十二日、来週の二十五日及び二十六日は、休会といたします。  なお、決算議案の質疑の通告は、二十五日の午後五時までにお願いいたします。  次の本会議は、来週二十七日の午前十時から開くことにいたします。 ◎散 会 ○議 長(荒神 稔君) 本日はこれをもって散会いたします。 =散会 十五時二十九分=...